

広報レポート<もうひと踏ん張り>


6回4安打2失点。3試合連続、またチーム最多となる11度目のクオリティ・スタート(6回以上を投げて3自責点以下)を決め、結果を見れば“好投”に分類できるピッチングでした。それでも、降板直後の短いコメントには悔しさがにじみ出ていました。「点を取られてしまったので。きょうは良くなかった」。長いイニングを投げてチームを勝利に導くことが自分の役割。それはローテーションを守る投手としての矜持でもあったはずです。となれば、素直にクオリティ・スタートを喜ぶことができないのは無理もありません。
打線に先制してもらいながら、リードを守れない。それこそが、フラストレーションがたまる原因なのでしょう。初回。先頭打者の西川選手から3連打で2点のプレゼントを贈られました。しかし、3回、5回と先頭打者に出塁を許して失点し、同点に追いつかれました。今季20試合の登板中、12試合で先制してもらいながら、5勝にとどまっている。2点差以内で敗れた試合が8試合あることを考えると、「もうひと踏ん張り」が来季への課題になるのは間違いないところです。
初回の3連打のあとは、延長10回の先頭打者まで無安打。10回に2点を奪われて、チームは今季6度目の延長黒星を喫しました。現状の先発投手陣は、チームをいかに勝ちに導くかをテーマにした来季へのチャレンジ枠。加藤投手は、その中心として存在感を示してくれるでしょう。
先発投手コメント

加藤投手
<6回 89球 打者25 安打4 三振4 四球3 失点・自責2>
「点を取られてしまったので・・・。今日は、良くなかったです」
栗山語録

Q.初回に2点先制しました
「それ以降に点が取れなかった。申し訳ない」
Q.加藤投手に打球が当たりましたが、その影響は
「本人は大丈夫だとは言っていたけど、影響がある感じだった。(6回2失点の内容)よく頑張ってくれた」
Q.明日は吉田投手が登板します
「一軍で経験することによって課題が見えてくると思う。成長していけるように頑張って欲しい」