

広報レポート<終盤での勝負強さ>


劇的な逆転劇は8回に待っていました。8回1死、途中出場の近藤選手が四球を選ぶと主軸の連打と相手の失策が絡み同点に追いつきました。そして、9月に入ってブレーク中の横尾選手が右犠飛を放ち、勝ち越しに成功しました。先発した有原投手は8回3失点の好投で今季9勝目を挙げました。
打線は4回途中まで相手・多和田投手に無安打で抑えられていました。4回二死から大谷投手が四球を選び、レアード選手の遊撃内野安打のうち、相手の失策が絡み同点。5回には、ここ3試合で2本の本塁打を放っている大田選手が14号の勝ち越しソロ本塁打を放ちました。点を取られたら取り返すシーソーゲームを制しました。
9月27日オリックス・バファローズ戦(京セラ)では9回に横尾選手の同点弾と延長11回に大田選手の勝ち越しソロ。9月28日東北楽天ゴールデンイーグルス戦(札幌ドーム)では8回に横尾選手の中前打で同点に追いつき、9回に西川選手の内野安打でサヨナラ勝ちを収めました。ここに来て、終盤で逆転する粘り強い戦いが出来始めています。強いチームの特徴として、勢いがあることは大きな要因としてあるでしょう。流れに乗って投手陣が踏ん張り、打者がバットで援護をする。投打がかみ合う試合が増えてきたことも間違いありません。これで9月の勝敗成績は12勝12敗となりました。8月の成績(11勝10敗)に続き、借金を阻止。来季にどう繋げられるか試行錯誤の日々が続きます。
先発投手コメント

有原投手
<8回 122球 打者32 安打8 三振3 四死球1 失点3 自責2>
「長打を打たれないことをテーマに投げました。(守備のミスもあったが)みんな必死でやっている中でのプレー。次の1点を取られないようにしました」
栗山語録

Q.3万人を越えるファンの前で逆転勝ち
「来年に向かう期待感というか、苦しいチームと一緒に行くんだという気持ちを感じる。本当に感謝しかない」
Q.有原投手が9勝目
「勝ち越すまで行かせようと思っていた。(黒羽根選手も)一生懸命やってくれた」
Q.横尾選手が最後の最後で決勝犠飛
「マークがきつくなったときにどうするのか。しっかり考えてやろう、という話をした。ああいうところでは犠牲フライを打つのも難しい。よくやった」