

ゲームレポート



延長11回、谷内亮太選手の「会心の一撃」が緊迫した勝負に決着をつけました。プロ10年目、自身初のサヨナラ打で、チームを今季3度目のサヨナラ勝ちに導きました。
序盤は上沢直之投手と中日の大野雄大投手のエースらしい投げ合いで、互いにスコアボードに「0」を並べました。均衡を破ったのは5回。2死一、三塁から上川畑大悟選手のタイムリー二塁打で、1点を先制しました。上沢投手は6回まで三塁を踏ませないピッチングを見せていましたが、7回にタイムリーで1点を失いました。それでも9回124球9奪三振の力投で、勝ち越しを許しませんでした。
延長11回、敵失などで2死二塁とし、打席に入った谷内選手が150キロを超える速球を一振りで仕留めました。打球は前進守備の外野の頭を越える二塁打となり、4月10日以来のサヨナラ勝ちでカード初戦を取りました。谷内選手は普段から準備に余念がなく、この日も途中出場でしたが役割を遂行。持ち味の守備だけでなく、バッティングでも勝負強さを発揮してくれました。チーム内の信望も厚い男の価値ある一打でつかんだ勝利は、チームを勢いづかせてくれるはずです。
先発投手コメント

上沢投手
<9回 124球 打者32 安打4 三振9 四球2 死球0 失点・自責点1>
「加藤さんのピッチングを真似して、『カドックス』でいきました。力感なく6割ぐらいのイメージで投げたので、あまり疲労感なく9回を投げられました。7回に許した同点打が唯一の失投で勿体なかったですが、今後の参考になる投球ができたと思います」
BIGBOSS語録

「(サヨナラ打の谷内選手は)常にいつでもいける選手。これを機にレギュラー、獲りに行ってほしいですよね。練習から何か見てたらやってくれそうだと思っていました。運を持っているので明日、スタメンで行ってもらいますよ。上沢君、粘ってくれたんでね。もう12回も行けたんじゃないか。よく投げてくれました。(立浪監督は試合前)これから必ず巻き返すと言っていましたし、お互い1年目で勝負しがいがあります。(勝った後の円陣は)いいプレーした選手は笑顔でタッチできるけれど、結果出なかった人、エラーした選手はシュンとするんじゃないかと思って、それだったらみんなで一気に(一本締めで)パン!と終わる方が絵的にいいでしょう。甲子園からやろうと思っていたら全然やれなくて。いつできるんだろうと思ってた。これからバージョンアップもしていくと思うんで。(交流戦は残り2試合になり)流れには乗れなかったけれど、選手たちはいい勉強になったと思いますし、楽しんで成長していく姿を見せていきたいなと思います」