

ゲームレポート



この日29歳の誕生日を迎えた近藤健介選手が、自らへの祝砲となる劇的な3ランを放ち、今シーズン4度目のサヨナラ勝ちを収めました。
8回に新型コロナウイルス感染から復帰した上川畑大悟選手の左前適時打で追いついた直後、2年連続の10勝へ気迫の投球を続けてきた先発の伊藤大海投手が9回に勝ち越しを許すシーソーゲーム。その裏、先頭の代打・杉谷拳士選手と清宮幸太郎選手が連続中前打でチャンスを作ると、「野球の日」とも言える8月9日、この世に生を受けた近藤選手が内角の球を振り抜いた打球は右翼ポール際へライナーで突き刺さる、自身初のサヨナラ本塁打となりました。この日の午前中には母校の横浜高が夏の甲子園で勝利を飾り、まさしく野球の神様に見守られたような一日になりました。
7月にコロナウイルスに罹患した全員が療養を終了。1軍に再昇格した野村佑希選手が早速2本の二塁打を放てば、伊藤投手が残したピンチに登板したロドリゲス投手も打者1人を打ち取って今シーズン初勝利を挙げました。メンバーが徐々に戻り、首位ライオンズとも真向互角の戦いを演じてみせ、選手会長の一撃がチーム全体を上昇気流に乗せてくれそうな予感が漂います。
先発投手コメント

伊藤投手
<8回2/3 128球 打者32 安打5〈本塁打1〉 三振6 四球2 死球0 失点・自責点3>
「最後は志願していったので悔しいですけど、近藤さんが良い形で負けも消してくれて、チームが負けなかったことはよかったです。調子はよくなかったですが、高橋光成さんの投球を見て学びながら、打たせるところは打たせて、良い収穫も悪い収穫もありました。長く投げる手応えはあったので、次は勝ちきれるようなピッチングをしたいです」
BIGBOSS語録

「近藤くんの打球は素晴らしかった。その前の杉谷くんのヒットもでかかったね。僕の2つのミスを帳消しにしてくれましたね。(コロナ陽性判定による離脱から復帰した)野村くんも上川畑くんも打席でのどっしり感がある。なんかやってくれそうな感じがね。伊藤くんはもう1回行かせてほしいと言われたので、どうしようかと思ったけど、行ってもらった。あれだけ投げたら疲れてますよ。ただ、まだ投げたいという気持ちが伝わったので。ワクワクさせるチームになってきている。こういうチームを作りたかった」