ゲームレポート
清水優心選手の執念の一振りで延長戦を制し、今季5度目のサヨナラ勝ち。首位ライオンズ相手に劇的な白星でカード勝ち越しを決め、引き分けを挟んで3連勝となりました。
延長10回1死、野村佑希選手が二塁打で出塁し、第2打席で一時逆転となる2ランを放っていた今川選手は申告敬遠となり、打席に清水選手が入りました。1ストライクの後の2球目を振り抜くと、打球はレフト前へ。野村選手の代走中島卓也選手が快速を飛ばしてホームへ滑り込み、勝負を決する1点をもぎ取りました。今シーズンは鎌ケ谷で過ごす時間も長く、苦しんでいた清水選手は一塁ベースを回ると、喜びを爆発させて今川選手と歓喜の抱擁。清水選手にとっては初のサヨナラ打で、今季最多となる3万3754人が詰めかけた札幌ドームも歓喜の渦に包まれました。
この勝利の陰の立役者は先発した鈴木健矢投手。プロ初先発でしたが、強力ライオンズ打線を相手に、バッターのタイミングを外す緩急をつけたピッチングを見せます。1回に1点は失ったものの、2回以降はランナーを背負いながらも要所を締める好投。プロでは2イニングが最長でしたが、7回途中2失点の堂々たるピッチングでチームに流れを呼び込みました。サイドスローだった鈴木投手に今春のキャンプでアンダースロー挑戦を提案し、この日の先発に抜擢したBIGBOSSの期待に応える105球でした。
戦線離脱していた選手が戻り始め、これでホームでは7戦負けなしとチームも勢いづいてきました。2日連続の延長戦となりましたが、リリーフ陣も踏ん張って無失点と良い流れを継続しています。投打がかみ合ったこの流れのまま連勝を伸ばしていきます。
先発投手コメント
鈴木投手
<6回1/3 105球 打者27 安打8 三振5 四球1 死球0 失点・自責点2>
「毎回ランナーを出して、流れが悪い中でも、今川さんがホームランを打ってくれたので、7回は投げ切りたかったです。次回は、しっかり投げ切れるようにしたいです」
BIGBOSS語録
「ナイスゲームでした。(鈴木投手は)うちやすそうで打てない、すごくいい投球でしたね。本人にはのらりくらり投げなさい、10点までOKと伝えていました。打者のタイミングとバットの芯を外すことをアドバイスしました。(サヨナラ打の清水選手は)シーズン前半BOSS組で苦労してましたし、うれしくて眠れないでしょうね。昨日の練習から右中間へいい打球を打っていた。代打を送ることは全く考えなかったです。この3連戦、楽しいゲームを見せられてうれしい。(3万人超の来場に)来てくれたのは(BIGBOSSの)ボブルヘッドのおかげでしょう」