

ゲームレポート



序盤から積極的に足を絡めて揺さぶり、相手のお株を奪う攻撃で得点を重ねると、新型コロナウイルス感染のため7月14日以来の復帰登板になった加藤貴之投手が6回2失点と好投。僅差の試合が多いマリーンズとの敵地での一戦を8-3で制しました。
1回から2死一、三塁のチャンスを作ると、BIGBOSSは重盗を仕掛けて幸先よく先制しました。その裏、加藤投手が荻野貴選手に先頭打者本塁打を浴びましたが、3回に1死満塁の絶好機で打席には今川優馬選手。4球目に走者が一斉にスタートを切りエンドランのサインで空振りし、三塁走者が盗塁死となりチャンスがしぼみかけました。2死二、三塁と局面は変わりましたが、ミスを取り返したいという気持ちの乗った打球は左中間を破る2点二塁打に。万波中正選手も左翼線適時二塁打で続き、一気に試合の主導権を手繰り寄せました。
7回には佐藤龍世選手の右越え適時二塁打、8回にも敵失と犠飛で手堅く加点。守っては先発マスクをかぶった梅林優貴選手が、5回1死一、二塁で相手の重盗に対し二塁に送球して一塁走者を刺す好判断を見せたほか、リードでも加藤投手のよさを引き出し、激しい正捕手争いの中、存在感を光らせました。ファームではこの日、故障離脱していた上沢直之投手、松本剛選手が復帰を果たしており、ポジションをつかむための内なる戦いもし烈さを増すことになります。
先発投手コメント

加藤投手
<6回 83球 打者27 安打8〈本塁打1〉 三振5 四球0 死球1 失点2 自責点1>
「久しぶりのマウンドで緊張もありましたが、野手が得点を重ねてくれたおかげで、6回を投げ切ることができました。あとは中継ぎに託して、最後までしっかり応援したいと思います」
BIGBOSS語録

「加藤君が体力的にどうか、表情からは分からなかったけれど精神的に疲れただろうし、勝ちがついたのは良かったですね。梅林君が左ピッチャーの時にいいリードをするのと、インコースとチェンジアップの使い方がいいということで、山田コーチがうまく教えてくれていると思います。(梅林選手が相手の重盗の場面で二塁に投げて刺した場面については)三塁に投げていたらセーフだったかなというところで、いい判断でしたよね。(決勝打の)今川君はその前にエンドランの空振りがあったから、もっと集中して左中間に打てたと思います。というか、そう思いたい」