

ゲームレポート



年に1度の釧路開催でしたが、薄暗くなり始めた午後4時7分、7回を終えて0-0の引き分けで日没コールドゲームとなりました。照明設備のない釧路開催では2019年も8回途中で日没コールドゲームとなっていました。
試合前は霧がかかる時間帯もありましたが、北京五輪アイスホッケー女子日本代表で地元出身の浮田留衣さんが始球式を行った後、無事に午後1時1分に試合開始。8月11日以来2度目の先発マウンドとなった鈴木健矢投手は上々の立ち上がりを見せ、1、2回を無失点に抑えます。3回は1死満塁のピンチを背負いましたが、中川圭選手のフライを右翼の古川裕大選手がキャッチすると、さらにタッチアップを試みた三塁ランナーも強肩で刺し、得点を防ぎました。鈴木投手は4回無死満塁も、打者のタイミングを巧みにずらしながら、内野フライなどでアウトを積み重ね、ホームを踏ませませんでした。5回2死満塁となったところで、鈴木投手から吉田輝星投手にスイッチ。吉田投手は次打者を冷静にフライで打ち取りました。その後もリリーフ陣が相手に得点を許しませんでした。
打線は今季3勝を献上し、防御率0.56と抑え込まれている山岡投手と対戦。1回無死二塁など3回以外は毎回のように得点圏にランナーを進めましたが、決定打が出なかったことや走塁ミスもあり、得点を奪うことはできませんでした。山岡投手が降板した6回以降も好機を作ることができず、無得点に終わりました。
7回のファイターズの攻撃終了後、審判団が協議。責任審判から「このような天候でこれ以上試合を続行することは厳しいと判断しましたので、日没コールドといたします」とアナウンスされました。明日24日は同じく年に1度の帯広開催。釧路のファンに勝利を届けられなかったことは残念ですが、明日こそファンとともに勝利の喜びを分かち合えるよう選手たちは全力プレーで戦います。
先発投手コメント

鈴木投手
<4回2/3 95球 打者24 安打6 三振3 四球3 死球1 失点・自責点0>
毎回のようにランナーを出してしまい、野手陣には申し訳ない気持ちです。もっとリズム良く投げたかったです。野手にも風にも助けられて、なんとか粘れたのでよかったです。
BIGBOSS語録

「(日没コールドは)初めての経験じゃないかな。ボールが来たとき、一瞬の出来事なので判断が鈍くなったら危ない。ベンチから見たら暗くないけど、グラウンドの方からだと暗いから。(鈴木投手は)投球フォームでタイミングをずらしながら、なんとか抑えてね、良かったと思う。0点だから。吉田君はマウンドに合わせて、ワインドアップからセットに変えたり、頭の柔軟性があるのは、すごくいいことですね」