

ゲームレポート



この試合でプロ野球史上314人目の通算1000安打を達成した近藤健介選手のバットがチームを勝利に導きました。近藤選手は1回1死一塁でストレートをライト前にはじき返し、節目の数字に到達。プロ11年目、999試合目で1000安打目を打ち、記念パネルをベース上で掲げてファンの拍手に応えました。
試合は両先発が好投して両軍無得点で迎えた8回に動きます。打線は2番手平良投手を攻め、1死一塁で近藤選手が打席へ。近藤選手が放った1001安打目は右中間を破るツーベースとなり、先制点をもぎ取ります。
先発の伊藤大海投手は本調子ではなかったと言いながらも、直球と変化球を丁寧に投げ分けて7回まで2安打無失点に抑えます。援護をもらった8回は2死二塁のピンチも得点を許さず、11勝目の権利を手にしてマウンドを降りました。しかし、9回に2番手石川直也投手がタイムリーを浴びて同点。なおも2死満塁のピンチでしたが、代わった井口和朋投手が後続を断って延長戦に突入しました。
延長10回2死で打席に立つのは近藤選手。鮮やかに振り抜いた打球は右翼スタンドにつき刺さる勝ち越しホームランとなりました。近藤選手は3打数3安打2打点で、先制打と勝負を決める決勝本塁打を放ち、面目躍如の1日でした。10回裏はロドリゲス投手、河野竜生投手とつないでゲームセット。1点リードの場面で登板した河野投手は相手をダブルプレーに仕留めて、プロ初セーブを挙げました。
先発投手コメント

伊藤投手
<8回 113球 打者28 安打3 三振5 四球1 死球0 失点・自責点0>
「本調子ではなかったですが、バランスよく長いイニングを投げることができてよかったです。勝利を信じて、最後まで応援します」
BIGBOSS語録

「(近藤選手について)今日の練習でのバッティングがめちゃくちゃ良かった。彼にとって1000安打は通過点ですよ。伊藤君もよく投げたと思います。球数(で代えた)というより、調子のいい石川君が抑えてくれるかな、と。相手も強いチームだから、そう簡単にはいかない。石川君も伊藤君も悔しいだろうけど、最終的には勝てて良かったなと思います」