

ゲームレポート



先発の加藤貴之投手が72年ぶりの大記録を打ち立てました。8回を5安打2失点にイーグルス打線を抑え、今季最終登板で規定投球回数をクリアすると、シーズンを通じての与四球はわずか11。1950年野口二郎投手(阪急)の14四球を塗り替えるとともに、新人だった2016年の7勝を上回る自己最多の8勝目をマークしました。
頼れる左腕を援護したのはマスクをかぶった宇佐見真吾選手でした。3回1死、早川投手のストレートを振り抜くと、打球は右翼席中段に飛び込むキャリアハイのシーズン5号ソロ。4回2死一、二塁から谷内亮太選手の右前適時打と敵失で2点を追加し、迎えた8回。ここまで無失点の加藤投手が2死から2点を失い、なお一塁の場面では宇佐見選手が好送球で二盗を阻止し、ピンチの芽を摘み取りました。
9回には先発としてチームトップの10勝を挙げている伊藤大海投手がマウンドへ。150キロ台を連発する力強い投球で打者3人を打ち取り、プロ初セーブを記録しました。チームとして苦しい戦いが続いたシーズンではありましたが、個々を見れば殻を打ち破り、何人もの選手が飛躍の1年としたことをこの試合の中で十分示してくれました。
先発投手コメント

加藤投手
<8回 99球 打者31 安打5 三振8 四球2 死球0 失点・自責点2>
「最後の最後に詰めの甘さが出てしまったかなと思います。バックにしっかり守ってもらって、ファーストの声にも助けてもらったので、感謝の気持ちでいっぱいです。最後まで勝利を信じて応援します」
BIGBOSS語録

「さすがでしたね。加藤君。安定感しかない。深く考えずにストライクゾーンに投げていければ、バッターが打ち損じてくれる。(ほかの)ピッチャーに教えてほしいですよね。そんなに打たれないよ、四球出すのはもったいないよって。(9回に登板した伊藤投手は)力あったでしょ。先発のときの迫力とは違うけれど、真っ直ぐで空振りが取れるのがいいですね」