ゲームレポート
苦悩のエースと主砲が復活の兆しを見せ、福岡ソフトバンクホークスから今季初勝利を挙げました。
ファイターズの先発はここまで2勝をマークしながらも、制球難に苦しむ上沢直之投手。初回、2回とヒットを浴びる投球で序盤から球数を重ねます。それでも3~5回の3イニングは打者3人で切って取るエースの投球を披露。6回にソロ本塁打で失点するも、7回のピンチでは2者連続三振を奪う力勝負で強力打線をねじ伏せました。「自分のボールが投げられるようになってきた」と納得の今季最多116球で、自身エスコンフィールド初勝利とリーグトップタイの3勝目を挙げました。
打線は初回、ソフトバンク東浜投手の立ち上がりを攻めます。2番松本剛選手、3番アリスメンディ・アルカンタラ選手の連打と四球で2死満塁のチャンスを作ると、6番上川畑大悟選手がセンター前にはじき返し、2点を先制。さらに4回、追加点が欲しい場面で大きな一発が飛び出します。2死無走者の場面で、野村佑希選手が右方向に大きな放物線を描き、12試合ぶりとなる4号ソロをマーク。ここまで出場した試合は全て4番に入っていましたが、直近3試合では無安打に終わり、悔しさをにじませていました。それでも若き主砲に大きな期待を寄せる新庄監督は、「打線を上げてテンションも上げさせた」とこの日は1番に抜擢。その期待に応えるような一振りで、自身にとってもチームにとっても価値ある一発となりました。
投打がかみ合い、僅差のゲームをものにする大きな1勝で連敗を阻止。明日は今季2度目のカード勝ち越しを目指し、コナー・メネズ投手が今季初の先発マウンドに上がります。
先発投手コメント
上沢投手
<7回 116球 打者28 安打8〈本塁打1〉 三振10 四球1 失点・自責点1>
「自分のボールが投げられるようになってきました。味方が初回に点をとってくれたので、良いピッチングができました。チームが勝てるようにベンチで応援します」
新庄語録
「(野村選手の打撃について)野球選手は技術よりも気持ちが80%。2打席目のライト前が無ければ、ホームランも無かったと思う。悩んでいる選手が吹っ切れたり、バントやエンドランを決めてくれた時が一番うれしい。上沢君もよかったね。力を使い切ったと思う。フォームを調整し、自分なりに考えてくれた」
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