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ゲームレポート
スコアは0−0。両先発の互いに譲らぬ好投で迎えた7回。万波中正選手の会心の一振りが試合を動かしました。ストレートを捉えた強烈な打球は左中間席深くへ飛び込む先制ソロ。今季初先発だった北山亘基投手に初勝利をもたらす値千金の一発となりました。
北山投手はリリーフから先発に転向し、昨季の開幕戦以来の先発マウンド。伸びのあるストレートを軸に、変化球もうまく織り交ぜながらライオンズ打線から凡打の山を築きます。気づけば6回までノーヒット、走者を出したのも四球の2度だけという文句なしの好投でした。
7回に万波選手の5号ソロでリードを奪うとベンチは継投に入ります。7回はロドリゲス投手、8回は玉井大翔投手、宮西尚生投手のリレーで無安打無失点に抑えて最終回へ。マウンドに上がったのは田中正義投手。2死からヒットを許して継投によるノーヒットノーランは逃しますが、最後の打者を三振に切って取り、1−0の緊迫したゲームを締めくくりました。
2カード連続勝ち越しと、若いチームは着実に接戦を制するたくましさを身に付けてきています。1週間前の本拠地でのヒーロインタビューの際、「いい言葉を思いついた」と、自らヒーロー3選手の大トリを買って出た万波選手。「（北海道の桜は）開花が遅かったので、僕らもここから開花していけたらいいな、と思います」とファンを沸かせた言葉通り、若きスラッガーが5月攻勢に向けてチームをけん引して行きます。
先発投手コメント
北山投手
＜6回 75球 打者19 安打0 三振5 四球2 失点・自責点0＞
「一軍で長いイニングを投げるのは初めてでしたが、マルティネスの良いリードのおかげで落ち着いて投げることができました。野手の皆さんからもたくさん声をかけてもらって助かりました。皆さんに感謝したいです」
新庄語録
「北山君とグワチョ（マルティネス選手の愛称）と投手陣には足を向けて寝られないですね。（北山投手は）真っ直ぐはあれくらいの力感でいい。ランナーが得点圏に行ったらギアを上げて投げてくれれば、中継ぎの経験も生かせるかなと思う。いいピッチャーはそういうピッチングをするので」
ゲームハイライトフォト
