

ゲームレポート



ゴールデンウイークの最終戦は、序盤に先制を許すも終盤に追い上げて、劇的なサヨナラ勝ち。田中正義投手がプロ7年目にして初勝利をあげました。
先発はコナー・メネズ投手。今季2度目の先発にのぞみ、6イニングを投げて2失点と試合をつくります。
反撃したい打線は、5回。先頭の上川畑大悟選手が右中間への三塁打で出塁すると1番矢澤宏太選手の右犠飛で1点を返します。さらに、7回に先発マスクのアリエル・マルティネス選手が左越えソロを放ち、同点に追いつきます。
9回のマウンドを任されたのは、田中正投手。イーグルス打線を三者三振に抑えて、流れを引き寄せます。その裏の攻撃、1死一、二塁で上川畑選手が打席に。勝負強さが目立つ名手は、ファーストストライクを中越えへ運び試合を決めました。
田中正投手は、高校1年生の夏から背番号「1」を背負いますが、2年生から右肩痛に悩まされて、最後は4番センターの主将としてチームを率います。それでも投手への想いが強く、大学から投手に専念し1年間をリハビリに費やしエースに返り咲きます。5球団競合の末、ドラフト1位としてプロの世界に入りますが、なお怪我に悩まされ6年間で未勝利。苦闘の右腕は「怪我は自分と向き合うためにあった。あとは自分を信じて投げるだけ」と覚悟を決めてマウンドに上がりました。初勝利を掴み、野球人生が再び前に進み始めたクローザーは「チームのためにまだまだ投げ続けたい」と前を向きました。
チームは3カード連続で勝ち越し再び5位に浮上しました。ゴールデンウイークの勢いのまま、明後日からのホークス戦に向けて九州に向かいます。
先発投手コメント

メネズ投手
<6回 86球 打者25 安打4 三振1 四球2 失点2・自責点0>
「全体的に調子は良かったです。スライダーがベストではなかったけど、ストレートが良かったので、結果として他の変化球を生かすことができました。打者のタイミングをずらすピッチングができたと思います」
新庄語録

「(サヨナラ打の上川畑選手について)バッティング自体は悪いという気はしていなかったので。(9回を三者三振に抑えた田中正義投手は)落ち着いていましたね。あそこで3人で終わらせてくれたという結果がこのサヨナラにつながった。流れですね。」
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