ゲームレポート
試合時間2時間30分の投手戦を制したのはファイターズ。新庄剛志監督の采配が功を奏し、今季2度目の3連勝となりました。
ファイターズ先発は、加藤貴之投手。今季51.1イニングを投げて、いまだ3つの四死球しか許していない左腕は、今日もストライク先行の投球で試合を組み立てます。途中、プロ入り初のボークを記録してしまいますが全く動じず、8イニングを投げて4安打1四球でバファローズ打線を無失点に抑えました。
0−0の均衡が破れたのは8回。先頭の9番上川畑大悟選手が四球で出塁すると、途中出場のアリスメンディ・アルカンタラが相手の意表を突くセーフティーバントで続きます。さらに、2番万波中正選手が今季初犠打を決めて、1死二、三塁の好機を演出。ここで新庄監督は、11日前にファイターズに入団したばかりのアレン・ハンソン選手を代打に送ります。メジャーリーグで261試合に出場し、今季から茨城の独立リーグでプレーしていた30歳は、阿部投手の直球を捉えて右前へ鮮やかなタイムリー。NPB初安打は、指揮官の期待に応える決勝打となりました。
指揮官がデザインしたユニフォームをまとったチームは、今日の白星で4位に浮上し、勢いに乗っています。3位のバファローズに対して、明日の先発は北山亘基投手。先発ローテ定着に向けて、プロ2年目右腕に期待が掛かります。
先発投手コメント
加藤貴投手
<8回 94球 打者27 安打4 三振4 四球1 失点・自責点0>
「体は元気だったので、長いイニングを投げられればと思っていました。(伏見)寅威さんと野手のみんなのおかげです」
新庄語録
「あの場面で、新しくファミリーとして来てくれたハンソンが打ってくれたら、彼もチームも乗ってくる。加藤君はパーフェクト。(9回は)1点差のところで行ってもらって、田中正義君に自信というものをつけさせたかった」
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