

ゲームレポート



先制を許すも、2本の豪快な本塁打が飛び出すなど投打がかみ合い逆転勝ち。ドラフト3位ルーキーの加藤豪将選手が待望のNPBデビュー戦で初安打初得点を記録し、連敗を脱しました。
先発は5月に入り、防御率0.00と抜群の安定感を誇る加藤貴之投手。中5日の登板で4勝目を狙いマウンドに上がりましたが、初回に得点を許します。少ない球数で長いイニングを投げる加藤投手としては、序盤から球数がかさみ6回で降板しましたが、それでも最少失点で先発の役割を果たしました。
打線は2回、今日最も注目を集めた加藤豪将選手から得点が生まれます。先頭打者として、NPB初打席に入ると3球目の直球をセンター前にはじき初安打を記録。さらに続く伏見寅威選手、水野達稀選手の連打でホームに生還し、初得点も生まれました。「僕にとっては2度目のデビュー戦。2度目の初安打です」。メジャー経験者ながら、昨年のドラフト会議で3位指名を受けファイターズに入団。並々ならぬ思いで日本球界での挑戦を誓いましたが、キャンプイン直前とオープン戦中の2度にわたる怪我で、戦列を離れていました。多くの困難と悔しさを乗り越えてようやく立った舞台。異色のオールドルーキーが日本の地で新たなプロ野球人生をスタートさせました。
打線はその後も3回に万波中正選手がリーグトップタイとなる勝ち越し8号2ランを放つと、5回にはアリエル・マルティネス選手が2試合ぶりの一発を左翼席上段へ豪快に運びリードを4点に広げました。盤石の試合運びで快勝し、連敗は3でストップ。加藤投手は5月負けなしで今季4勝目をマークしました。
先発投手コメント

加藤貴投手
<6回 95球 打者24 安打5 三振3 四球1 失点・自責点1>
「先制点を取られて嫌な流れになってしまいましたが、野手の皆さんに助けていただきました。リリーフ陣にも負担をかける形になり申し訳ないです。この後ベンチでしっかり応援します」
新庄語録

「3タテ食らったら嫌なムードになりそうだったから、この1勝は大きいね。万波君のホームランもすごかったけど、グワチョ(マルティネス選手)のホームランも、サウナに当たるんじゃないかというぐらいすごかった。加藤君に関しては左ピッチャーで12球団ナンバーワンじゃないかな。去年から心配することが全くないですね」
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