

ゲームレポート



先発上沢直之投手が8回1失点の好投で主導権を相手に渡さず、打線は少ない好機を生かし、接戦を制しました。連敗を3で止め、カード初戦を取りました。
1点を追うファイターズは3回、左前打で出塁した上川畑大悟選手が送りバントで二塁へ進むと、上沢投手がヒットでつなぎ、一、三塁へチャンスが拡大。ここで加藤豪将選手がきっちりと犠牲フライを放ち、同点に追いつきました。さらに4回、万波中正選手と上川畑選手のヒットで2アウト一、三塁の好機を作ると、打席に江越大賀選手が入ります。1ボールとなった後、一塁走者の上川畑選手が飛び出して、ドラゴンズの小笠原投手のけん制を誘い、一、二塁間に挟まれる間に、三塁走者の万波選手が一気に本塁へ生還。新庄剛志監督のもと、キャンプなどで密かに取り組んできたサインプレーが見事に決まり、勝ち越し点を奪いました。
上沢投手は2回にソロ本塁打で先制点を許しますが、しっかりと切り替えてアウトを着実に積み重ねていきます。ストレートと変化球をうまく織り交ぜ、3〜6回は無安打で二塁を踏ませません。7回は1死満塁のピンチを招きますが、ここからがエースの腕の見せどころ。代打攻勢に出た相手打線を三振とピッチャーゴロに抑えて、最大のピンチを切り抜けます。8回は三者凡退で抑えてクローザーの田中正義投手へスイッチ。田中投手は150キロ超のストレートを軸に無失点で締めて、10セーブ目を挙げました。
先発投手コメント

上沢投手
<8回 112球 打者30 安打3〈本塁打1〉 三振5 四球2 失点・自責点1>
「(7回のピンチで)あそこでしっかり粘ることができたのが良かったです。(バッテリーを組んだマルティネス捕手について)キャッチングも上手ですし、配球も新鮮だった。感謝しています」
新庄語録

「(4回の勝ち越し点を奪ったプレーについて)去年からやってきたことを一発で決めてくれた。あのタイミングでないと難しいというところを決めてくれた選手たちの成長に感謝しかないですね」
ゲームハイライトフォト