

ゲームレポート



今季限りでの現役引退を表明した木村文紀選手が「4番右翼」でスタメン出場。2打席目に二塁打を放ち、古巣ライオンズの本拠地で現役最後の勇姿を披露しました。試合は打線が好機を作れず、3連敗となりました。
木村選手の見せ場は4回の第2打席に訪れました。速球を木村選手らしいフルスイングで捉えると打球は左翼線へ。二塁へ滑り込むと、球場全体から拍手が降り注ぎました。このツーベースをきっかけに2死一、三塁と攻め込みましたが、先制点は奪えませんでした。その裏、木村選手が守備につくと、新庄剛志監督はワンテンポ遅れて交代をコール。新庄監督の粋な計らいで、木村選手はレフトからベンチに移動する間に両軍のファンに帽子をとって挨拶し感謝の気持ちを表すと、大きな歓声を浴びました。ライオンズの松井監督らとも握手を交わした後、新庄監督と最後の抱擁を交わし、感極まっていました。
木村選手の現役最後の一戦を勝利で飾りたいところでしたが、先発の上原健太投手が4回と6回に2ランを浴びて4失点。打線は7回までわずか2安打と精彩を欠き、8回に代打加藤豪将選手が右翼ポール直撃のホームランを放って何とか無得点負けを免れました。加藤豪選手に7月27日以来の一発は出たものの後続が続かず、5位ライオンズとのゲーム差は4に広がりました。
試合後はマウンド付近に集まった両チームの選手が木村選手を胴上げ。木村選手は家族や元チームメートから花束を受け取った後、スタンドに手を振ってファンの声援に応えていました。
先発投手コメント

上原投手
<5回1/3 75球 打者22 安打5〈本塁打2〉 三振4 四球1 失点・自責点4>
「打たれる日もありますが、ホームランは防ぐことができたと思います。チームに申し訳ないです」
新庄語録

「木村君はプレーひとつにしてもプロ野球選手としてのオーラがある選手でしたね。(右翼から左翼へ守備位置変更は)ライトにいるファイターズファンと、レフトのライオンズファンとみんなに最後の姿を見せたかったので」
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