2019/09/29 (日)
チーム

有原投手、宮西投手、近藤選手が個人タイトルを獲得

パシフィック・リーグは9月29日(日)、オリックス・バファローズ対福岡ソフトバンクホークス25回戦(京セラドーム大阪)をもって全日程が終了し、北海道日本ハムファイターズの有原航平投手が最多勝利、宮西尚生投手が最優秀中継ぎ、近藤健介選手が最高出塁率のタイトルをそれぞれ獲得しました。

【投手部門】最多勝利投手賞

有原航平投手 15勝 

有原航平投手

シーズン序盤から安定した投球を披露した。3、4月は5試合に先発登板し、パ・リーグトップタイの4勝をマーク。防御率0.51はリーグトップで、「大樹生命月間MVP賞」を獲得した。その後も威力十分のストレートと多彩な変化球を駆使し、先発投手陣の柱として勝ち星を積み重ねた。7月も3戦3勝と夏場でもスタミナ十分の投球を見せ、先発投手不足で苦しむチームを支えた。投手の役割が細分化されたことなどもあり、日本球界において規定投球回数に達する先発投手が減るなか、シーズン通してローテーションを守り、防御率も2.46と好成績を残したことは特筆に値する。勝利数、勝率、防御率、投球回数、奪三振数など投手の能力を物語るほぼすべての項目で高い数字を残した圧巻の投球はまさにエースといえる働きだった。

■コメント
「投手部門のタイトルを何か獲得できたらいいな、と思っていたので、15勝できたことは良かったです。チームに勝ち星をつけてもらってのタイトルですし、チームの皆さんに支えてもらったことに感謝です。今シーズンはコントロールよく丁寧に投げられたと思います。狙ったコースに意図を持って投げることができましたし、打者の方がくれたアドバイスを投球に生かすことができました。チームとして優勝できなかったことが残念ですし、個人的に来シーズンは負け数を減らして、貯金をもっと増やしたいです。今シーズンの成績に満足することなく、もっとチームの勝利に貢献できるように頑張ります」

最優秀中継ぎ投手賞

宮西尚生投手 44ホールドポイント 2年連続3度目

宮西尚生投手

今シーズンも変わらぬ安定感と、ピンチに動じない投球でチームの信頼に応えた。シーズン1試合目から10試合連続で無失点。4月13日の千葉ロッテ戦では前人未到の300ホールドを達成した。先発投手から2番手投手へ短いイニングで継投する栗山監督流“オープナー”を導入した今シーズンは中継ぎ投手の出番が増えたが、どんな場面でも抜群のコントロールでチームのピンチを救った。今シーズンも1年通してマウンドに立ち続けられたのは、入念なケアと準備の賜物。9月4日の千葉ロッテ戦で12年連続となる50試合登板を達成した。9月12日の東北楽天戦では自己最多となる42ホールド目を記録し、プロ12年目でも、なお進化する姿を見せた。ストレートとスライダーのほぼ2球種で打者を圧倒し、投げ続ける鉄人ぶりは健在。来シーズンもファイターズ救援陣にとって唯一無二の存在であることは変わらない。

■コメント
「優勝を目指したなかで、Bクラスというのは非常に残念ですが、個人的には手術明けのシーズンで最低限の結果は残せたかなと思います。タイトル獲得はチームのおかげです。野手が点を取って守って、先発投手が投げて、ホールドが取れる。コンディションを整えてくれたトレーナーの方々も含め周囲のサポートがあったからこそ2年連続で獲得できましたし、感謝しかないです。今シーズンも50試合登板することができましたが、数試合失敗もあった。50試合パーフェクトに抑えることが理想だし、最高の目標。いいオフを過ごして来シーズンも良いスタートを切りたいです」

【野手部門】最高出塁率者賞

近藤健介選手 出塁率.422 

近藤健介選手

ファイターズが誇るヒットメーカーにとって念願のタイトル獲得となった。打者のチームへの貢献度を図る上で重要視される数字の一つが出塁率。ヒットを積み重ねるだけでなく、四球もしっかりと選んで出塁し、チームの得点につなげてきた。今シーズン、故障離脱はなく、自己最多の138試合に出場。シーズンを通して中軸に座り、チャンスメークだけでなく、ランナーをかえす働きも担ってきた。ただ、好不調の波が少ない近藤選手でも、夏場以降は苦しんだ。3割2分近くあった打率が3割を切る時期もあった。それでも、試行錯誤しながら感覚を取り戻し、打率3割をキープ。抜群の選球眼でパ・リーグトップの103四球を選んだ上、ヒットを打ち、初の打撃タイトル獲得につなげた。練習と研究を怠らない“打の求道者”はこれで満足はしていない。目標である、チームの優勝と、首位打者獲得に向けて、来シーズンに巻き返しを期す。

■コメント
「リーグ優勝できなかった悔しさは残りますが、少しでもチームに貢献したいと戦ってきたなかで、結果としてタイトルを獲得できたことは個人的にうれしく思います。周囲のいろいろな方のサポートもあってのタイトルなので、感謝したいです。出塁という部分は自分の役割であると思うし、意識もあったので、最高出塁率でトップに立てたことは素直に良かったです。打率も自分の調子がなかなか上がらないなか、3割という数字を残せたことは来季につながると思います。オフにしっかりとトレーニングをして、来シーズンはさらに上のレベルを目指して頑張っていきたいです」

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