2019/12/15 (日)
アカデミー

稲葉SCOが北海道野球協議会主催「ベースボールセミナー」で基調講演

北海道日本ハムファイターズの稲葉篤紀スポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)が12月15日(日)、NPO法人北海道野球協議会主催の「ベースボールセミナー」で基調講演を行いました。このセミナーは北海道内の野球少年・少女にみられる投球障害とその予防について、選手や指導者、保護者の方向けに専門家が講義をし、正しい知識を共有することを目的とした内容で、今回が初開催。会場となった北海道大学「フラテ会館大ホール」は約200人の方が聴講に詰めかけ、質疑応答も交わされ熱気あふれるものになりました。

ベースボールセミナーの様子01

ベースボールセミナーの様子02

稲葉SCOは「出会いを大切に」というテーマに沿い、野球人生で得た教訓を中心にスクリーンに幼少期からの写真を映し出しながら話しました。多様化するエンターテイメント、急激な進歩を遂げる情報社会にあって「子どもたちが自ら行動を起こし、体感して本気で打ち込めることに出会えるかが大切」と語り、「すぐに答えではなくヒントを与える方が本人にとって考えようと深みが出る。親という字は木の上に立って見ると書くので、本当に助けてほしい時に手を差しのべてもらえたら」と呼びかけました。

ベースボールセミナーの様子03

ベースボールセミナーの様子04

このほか、ファイターズのチームドクターでもある門間太輔・北海道大学病院スポーツ医学診療センター助教は年齢ごとに一日あたりの推奨投球数、登板間隔が決められている米国の事例を紹介する一方、簡単に受けられる肘検診の継続的な受診が障害予防につながることを強調。北海道内の小学生から大学までの各年代で指導する大日向純理学療法士は、体の成熟度に応じたコンディショニングづくりが重要であると訴え、良い姿勢がハイパフォーマンスにつながると説明しました。

主催した北海道野球協議会の柳俊之理事長は「好きな野球を好きなだけ続けられる環境を整えられるよう、こういった機会をこれからも作っていきたい」と今後もセミナーを開催していく考えを示しました。稲葉SCOも「各世代で体の出来も異なるので、それぞれに合った知識が必要。知らないことも多く聞けて、私自身も本当に勉強になりました」と振り返っていました。

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