北海道日本ハムファイターズは3月17日(金)に札幌市内で開いた取締役会にて井川伸久オーナーと小村勝代表取締役社長兼オーナー代行の就任を承認、決議しました。取締役会終了後、退任した畑佳秀前オーナーと顧問に就任した川村浩二前代表取締役社長が同席して記者会見を開催しました。
4月1日に日本ハム㈱の代表取締役社長を拝命するにあたり、本日付で球団オーナーを務めさせて頂くことになりました。今後とも宜しくお願い申し上げます。
前任の畑オーナーの指揮のもと、「北海道ボールパークFビレッジ」の建設が順調に進められ、3月30日には記念すべき開幕の日を迎えることとなりました。
コロナ禍などの様々な社会課題を乗り越えながら素晴らしい環境を整えていただいた皆様方の思いを背負い、しっかりと力強い一歩を踏み出さねばと、いまは責任をひしひしと感じている次第です。
「北海道ボールパークFビレッジ」ならびに「エスコンフィールド北海道」の開業はゴールではなく、あくまでもスタートです。ファンやステークホルダーの皆様と一緒にビジョンを共有しながら、未来に向かって夢を描き続けていきたいと思います。今後とも引き続き、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
最後になりますが、エスコンフィールドのバックストップの距離の問題では、皆様に大変ご心配、ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。先般のNPB実行委員会で決定し、3月7日に当球団より発信した通り、今後は、ルールの遵守の徹底、ガバナンスの強化に取り組んでいくことをお約束申し上げます。今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。
私は日本ハムグループでは昨年4月より北海道プロジェクト推進室で仕事をしてまいりました。東京、大阪から見るものと北海道で見るファイターズの景色は全く違うものでして、北海道ではファイターズに対する期待値の大きさ、また生活にすごく溶け込んだ形の球団になっているということで、皆様方のお陰で地域に密着できたという風に思っております。今回Fビレッジを開業することによってその期待値が今までの野球だけではなくて、そこへ行けば楽しいことがあると、そういったエンターテイメントも含めた期待値が大きくなっていると考えています。北海道日本ハムファイターズ20年目の節目になりますので、川村(前)社長から本当に重たいバトンをお預かりしますが、精一杯務めてまいりたいと思います。
それと先ほど井川新オーナーからもありました通り、球場のバックストップまでの距離の件では本当に皆様にご心配ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。北海道日本ハムファイターズ、また球場を運営する株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメントとして今後ルールを遵守するということで球場をそのまま使用させていただく許可をいただきました。この件に関しましてコミッショナー、NPB・各球団の皆様に感謝申し上げるとともに、これからは野球規則、ルールを守って野球界の発展に尽くしてまいります。北海道での20年目となりますが、今まで以上に皆様に愛される球団になれるようしっかり努めてまいります。
2018年3月のオーナー就任以来5年間、多くの皆様にご支援賜りましたことを心より御礼申し上げます。また2018年10月に新球場建設を決定してから4年半の歳月をへて、いよいよエスコンフィールド北海道で開幕を迎えられることになりました。これもプロジェクトにご協力ご尽力、ご理解賜りました全ての皆様、そして北海道の皆様に心より感謝申し上げます。
また2023年はファイターズ球団として50年目、北海道日本ハムファイターズとして20年目のシーズンを迎えます。この節目の年に井川新オーナー、小村新社長の新体制で北海道ボールパークFビレッジが開業となります。まさに新時代の幕開けでございます。ファイターズ、そして私たち日本ハムグループは常にお客様の立場で考え行動するということを行動指針としております。また、グループの一員であるファイターズの活動指針はFan Service 1stであります。この指針に従い、多くのファンの皆様から愛され指示される球団を目指してほしいと願っています。今後ともファイターズへご支援ご声援賜りますよう宜しくお願い申し上げます。有難うございます。
2019年の着任以来、4年間にわたりファンの皆様、ステークホルダーの皆様の温かいご支援を賜り、慣れないプロスポーツの中ではありましたけれどもかけがえのない毎日を送ることができました。残念ながらチームは大きな転換期に入り、皆様方のご期待に沿えるような成績を収めることはできませんでしたけれど、一方で企業理念「Sports Community」の具現化であるエスコンフィールド北海道、北海道ボールパークFビレッジ建設の計画段階から、そして間もなく開幕という大切な時期に関わることができたことについては、心からありがたく思う次第でありますし、自分自身誇りに思っております。建設に携わってくださった建設関係の方々、さらには行政の方々、事業パートナーの方々、そして当社の役職員とともに一から力を合わせて挑戦できたことは光栄に思っています。また、大変なご尽力をいただいた方々に改めてこの場で御礼を申し上げたいと思います。私どもの悲願でありましたボールパークが形となり、小村新社長にバトンを渡せることになりました。ここまでの道のりは決して平たんではなかったと思いますけれども、今日ここを迎えられましたことには万感の思いがございます。今後は顧問として井川新オーナー、小村新社長、また役職員の支援、さらには球団とファンの架け橋になろうと活動してまいります。変わらぬご支援ご声援をお願いして私の挨拶とさせていただきます。
―(川村前社長へ)新型コロナウイルス感染拡大で難しいかじ取りが求められた4年間。在任期間を振り返って今率直な思いをお聞かせください
4年間のうち3年間がコロナの影響を受けるという厳しい状況ではありましたけれど、周囲の助けもあり何とか乗り越えられました。エスコンフィールドの起工式もプロ野球の延期期間に行われ、大丈夫なのかという意見もありましたけれど、共同創造空間ということで一企業の投資だけでなく、多くの方々と作り上げていくものだということ、北海道に貢献するという社会的意義のあるもので、やり遂げなければならないという決断をして進めてまいりました。
―(畑前オーナーへ)一大事業の新球場開業を推進されてきて、今後へどのような期待を寄せていますか
まずはFビレッジが様々な価値を提供することによって感動と喜びの空間になるということを望んでいます。そしてエスコンフィールドで選手が常に全力で戦う姿勢、最後まであきらめないファイターズらしい姿勢によって夢や感動をこれまで以上にお届けしてもらいたい。そのことによって日本一愛されるチーム、世界から注目されるチームになってほしいと願っています。
―(小村新社長へ)新球場元年に就任され、思いや意気込み、今後チームをどのように発展させていくのかお聞かせください
ファイターズの特長は挑戦することだと思います。この北海道の地に来て挑戦をし続けてきて、ボールパークまで作った記念すべき年になりますが、ただ20年前に来た時から変わらないのはFan Service1stだと思っています。今回ボールパークができたことによってファンサービスの質をどんどん高めるとともに、やはりファンあってのプロ野球であり、ファイターズはプロ野球だけではなく新しいエンターテイメントの世界を作ろうとしていますので、そうした形で北海道へ貢献できるFビレッジでありファイターズでありたいと考えています。とにかく開業がゴールではありませんので、進化をし続けながら地域に愛され経済に貢献できる球団になっていけたらと思っています。
―(井川新オーナーへ)新しい歴史を作っていくことになりますが、北海道でしかなしえないこと、取り組みで今お考えのことがあればお聞かせ願います
北海道は豊富で世界に冠たるものがいくつもありますので、我々のビジネスと球団、球場経営をどうリンクさせてシナジーを生んでいくのか、期待をしているところです。北海道というブランドはグローバルにおいても非常に高いイメージがあります。したがってできればいろいろな事業を海外に輸出したり、逆にボールパークを絡めてお客様を誘致したり、様々な形で事業拡大をやっていきたいと考えております。