2008.03.23 SUN
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■広報レポート <グリンの開幕!>

 幾度の厳しい戦いを経験してきた選手でも、シーズン初登板は緊張をするものなのだろう。試合開始のずい分前から、i-podで音楽を聴きながら、ロッカールームでじっと目を閉じ集中力を高めるグリンの姿を目にした。音楽のボリュームは相当だったのだろう、ハードロックのサウンドがかすかに漏れてくる。今シーズン初先発の雰囲気に飲まれまいと、雑音を音楽でかき消そうとしていたのかもしれない。ゆっくり目を開け、「レッド・ブル(赤い闘牛)」という銘柄の栄養ドリンクをグイッと飲み干す。まさに闘牛のような鋭い眼光を放ち、ブルペンでのウオームアップに向おうと一気に椅子から立ち上がった。周囲からの「レッツゴー!」という声援に、目線を合わせ握りこぶしでしっかり応えた。

 昨年までのグリンは、他を寄せ付けない独特な威圧感を醸し出し、誰とも口をきかず、マウンドへ上がる前も廊下を行ったり来たり落ち着かない様子が見られた。しかし今年は、キャンプから意識的に本人が取り組んできたメンタル面での向上成果を表すべく、入れ込みすぎて我を忘れるような言動はまったくない。

 プレーボールがかかったあとも、審判の微妙な判定に過剰反応することはなかった。不本意な4失点という出来に憤慨することなく、試合直後も丁寧に投球内容を振り返った。「立ち上がりに少し緊張して、力んで制球が乱れてしまった。最後までしっかり試合を作ろうと、冷静でいることに努めたよ。球に勢いはあったと思う。もう大丈夫。次は必ず勝つよ」とグリン。捕手の高橋は、「今年のグリンは落ち着いていますね。でもちゃんと、大事な闘志も失ってないですよ」と次回の好投を期待した。

 勝ち越して次カードに弾みをつけたかった。しかし、グリンの冷静投球は収穫だ。次は必ずやってくれる、そんな期待を持たせてくれた、グリンの2008年・レギュラーシーズン初先発だったのではないだろうか。

■グリン投手 <6回、99球、打者28人、被安打6、死四球4、三振4、失点4、自責2>

先発のグリン投手

「ボールの勢い自体の感覚は悪くなかったのですが、立ち上がりに制球がなかなか定まりませんでした。先制点を許したあとも、ゲームを崩さないよう、集中を切らさず投げようと努めたのですが・・・安打を許したことより、不用意な四球が悔やまれます。今日の投球からの反省点をふまえ、次回登板に生かせるよう、最善を尽くします。」

■梨田語録

「勝越しのかかった試合で、先発グりンは立上り2アウトをポンポンと取っていいリズムで投げていたのに、ツーストライクから投げ急ぎなのかヒットを打たれリズムが悪くなったね!!エラーがらみでも追加点を与えたのが痛かった、今日は2、3点のゲームと思っていたから…。良いプレーも有ったけど、チャンスに1本がでないね。選手達はビデオなどで修正してますので、明後日からのゲームに期待!!」

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