2008.04.04 FRI
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■広報レポート <カニは食べ飽きない>

 「カニ御膳」が、力の源となったのか。得意のチェンジアップと低めにボールを集める丁寧な投球で、先発・スウィーニーがファイターズ勝率5割復帰に大きく貢献した。

 「5時間でも食べ続けることが出来る。カニマラソン完走だ!」というほど無類のカニ好きであるスウィーニーの噂を聞きつけ、先月、千葉ロッテマリーンズのベテラン・小宮山悟投手が、札幌市郊外にあるカニ専門のレストランを紹介してくれた。店舗1階では、カニの直売をしている本格的なお店だ。「次回の登板に備えて、たらふく食ってこい!」という小宮山投手の激励(?)のおかげで、スウィーニーは見事なカニ料理にありついた。

 次々に出てくるタラバや毛ガニを黙々と平らげるスウィーニー。「カニマラソン」は、本当だった。野球談議も時々あったが、それはほぼ箸休め的な役割。約3時間で4杯ちかくを一人でたいらげてしまった。満腹に満足な笑みを浮かべたスウィーニーだが、宴の終わりに急に神妙な顔つきになり、同席した中垣チーフトレーナーに語り始めた。「ナック(中垣さんのニックネーム)、オフは素晴らしいトレーニングメニューを作ってくれて、本当にありがとう。君のおかげで今年は投球に自信が芽生えた。今までにない仕上がりが出来たのもナックがいたから。今日はそのお礼をしたくて一緒に食事に来てもらいました。」と、日本人のように深々とお辞儀をした。この日は、中垣さんへの感謝の気持ちを伝えるためにご馳走したかったのが本意だったのだ。

 今オフ、中垣トレーナーは熟考し、日本人でないスウィーニーに対しても容赦なく厳しいトレーニングメニューを課した。それは、彼の今年にかける意気込みを中垣さんが感じ取っていたからだ。スウィーニーは、トレーニングの内容を一度も変更することなく、真面目に、忠実にこなしてきたという。彼の持ち味は、何でもチャレンジすること。「まずは受け入れ、試す」姿勢があるのは、33歳にして異国での成長を期待できる要因ではないか。

 カニ料理は小宮山さんからの、はからいだった。期せずして財布を出せなかったスウィーニーが帰り際に、「僕が初勝利をしたら、ここで今度こそご馳走させてくれ。」と話した。「食べすぎで、しばらくカニは見たくない」と言っていた中垣さんは、近日中に再びスウィーニーとカニざんまいの夕食をすることになる。

■スウィーニー投手 <6回、打者24、球数98、安打5、三振5、四球2、失点1、自責点1>

「先取点を与えてしまうなど、完璧な内容ではありませんでした。しかし、何とか勝利に貢献しようという気持ちが、ピッチングに粘りを生んでくれたのかもしれません。今日はチェンジアップを効果的に使えました。シーズン初先発を考慮すると、自分の持てる力を出し切り、勝利をブルペンに託すという仕事ができたことは、嬉しく思います。ウチは総合力で勝つチーム。終ってみれば自分もその1ピースになれたと思える結果が得られるよう、祈っています。」

■梨田語録

「結果的には稀哲の3点だったね。前半もう少し点を取らないといけないね。Bs小松投手の出来が非常に良かった。もともと良い投手になると思っていたけれども、去年とは見違えるように成長したね。F先発スウィーニーも初先発にしては非常に良く投げてくれた。コーナーを丁寧につく彼本来の投球をしてくれたと思う。ただ折角追い込んでいるのにフルカウントにするケースもあったので、その辺は次回工夫してくれたら申し分ないですね。3塁側での初勝利(京セラドーム大阪)はちょっと不思議な感じもしたけれども、これはこれで格別だね!連勝となった今日の試合は、投手も良く投げてくれたし、野手も幾度と無くピンチを凌いでくれたことに尽きるね。やっとMICHEALにもセーブをつけることが出来たし全員野球で勝取ったナイスゲームでした!!」

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