2008.04.05 SAT
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■広報レポート <近藤の前に完敗>

 味方の援護を信じ、藤井は我慢の投球を続けた。しかし、バファローズ先発・近藤の前にファイターズ打線は沈黙。2回裏にカブレラへソロ本塁打を浴びたあとは安定した藤井も、ついに粘りは限界に達した。6回裏。ラロッカの2塁打を皮切りに、ローズの2ランを含む4連打で3失点。やはり、1点もやれないというプレッシャーの中でのピッチングは、長いイニングを任される先発投手にとって容易ではない。

 戦前から、今年の近藤はずい分と成長しているとの情報が入っていた。チェンジアップの効きが良いぶん、140キロ前後の真っ直ぐも実際のスピードより速く感じられるなど、注意すべき点は各打者の頭に入っていたはずだ。しかし、平野、中島両打撃コーチが警戒していた以上に実際の近藤のデキが良かったということなのだろう。ベンチ裏で近藤の投球をみていた坪井も、「チェンジアップの腕の振りが速く、バッターはどうしても振りにいってしまう」と話した。ダルビッシュは、「腕の振りが直球とチェンジアップで一緒。いいピッチャーですね」と皆一様に近藤の特徴を評している。しかし、ここで近藤に対し、ファイターズ打線が苦手意識を持ってしまうことは許されない。練習前のコリンズ監督と会話したが、「平野、デイビーら、主戦投手がケガで離脱するなか、彼には頑張ってもらわないと」と言うように、近藤がしばらくローテンション中心の一角を担う可能性があるからだ。今日の試合をふまえ、打撃コーチも更に現状分析を進め、各打者に的確な指示を出していってくれることを信じるしかない。

 暗い話題ばかりではない。ルーキー・村田が2回表、その近藤から嬉しいプロ入り初ヒット。ケガの糸井に代わって今日から一軍登録され、即スタメン起用した梨田監督の期待に見事に応えた。試合前に梨田監督は、今日のスターティングメンバー表を捨てずに取っておくよう、マネージャーに指示。村田へのプレゼントとして梨田監督本人から村田に手渡された。監督の粋な計らいに、村田も大感激。しかしチームの敗北に表情を緩めることはなかった。「初ヒットは嬉しいですが、ここから続けて結果を出さないと・・」がむしゃらにプレーする村田に、近藤のチェンジアップも圧倒されたか。今のファイターズ打線に必要なものを村田が示してくれた。

■藤井投手 <7回、打者29、球数100、被安打6、三振4、四球2、失点4、自責4>

「外国人三人には特に警戒をしていましたが、最悪な結果になってしまいました。次回はもっと細心の注意を払って投げなければなりません。申し訳ありません。」

■梨田語録

「2回は先制した後、最低でも2点、出来ればあの回でBs近藤をKOする位嵩にかかって攻撃しないといけなかったね!降板させるチャンスがありながら、結局生き返らせてしまった事が今日の試合の勝敗を分けた最大のポイントだったね。緩急を上手く使っていかにストレートを如何に速く見せるかのテクニックが巧みな投手ですね。成長した姿を見るのはうれしいけれども、実力をつけた選手を叩いていかないと意味が無いし、今後にもつながらない。また最後の3点も余計だった。明日も試合があるだけに、抑えて欲しかったね。F先発藤井も球自体は悪くなかった。先に点をもっと取って打線の援護があれば、投球内容も変わっていたと思う。登録即スタメン出場の村田は守備(6回)で、もたついたところはあったにせよ、初打席初ヒットは大したもんだよ!!とにかく明日は強力な外国人選手に対しては要注意!!今日は長打の確率の高い高さにボールがいって、それを逃さず打たれてしまった。その辺を修正してまた明日の試合に臨みます。」

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