2008.04.06 SUN
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■広報レポート <満開の桜に気づいた>

 今季3度目の先発マウンドに上がったライアン・グリンが、前回登板の汚名を返上する7回1失点の好投。森本、田中賢らバックも好守で盛り立て、投・攻・守が噛み合った快勝となった。

 3月30日、対楽天戦でボーク判定に激高し自滅したグリン。このままでは彼本来の力が生かされないと危惧した梨田監督が、翌日、遠征先・福岡の宿舎自室にグリンを呼び今後の登板への心構えを話した。味方の援護も少ない中で好投しているグリンの労をねぎらいながらも、感情にまかせての言動を取る彼の姿勢に苦言を呈した。「このままではいけない。変わろうという意識がほしい。君への信頼は厚い。」梨田監督は、決して高圧的な態度は見せない。しかし、穏やかな中にもはっきりとした口調でグリンを論した。監督の熱心な説明に感激したグリンは、「今後は冷静さを保つよう、細心の注意を払います」と約束した。その後、梨田監督は自身が経営する焼き肉店、「利休」に外国人選手全員を招待。監督の正面に席を用意されたグリンはやや緊張気味だった。しかし、選手たちにキムチを装い、肉を振舞う監督の優しさに触れるうちに場が和み、笑いの絶えない楽しい宴となった。生肉を口にしたことがないというグリンは、ユッケを勧められ最初は戸惑ったが、意外うまいと笑顔の彼に監督も笑顔で返した。

 その後、技術面でもグリンの意識に変化がみられた。どちらかというと勢いだけの投球に終始していたが、軸足にしっかり体重が乗らないという悩みを中垣チーフトレーナーに相談。体の使い方を指導してもらいブルペンでの調整登板に臨むと、納得のいくボールが投げられるようになったという。特に変化球の制球力が改善できたと、自信をつけての本番となった。

 本人の奮闘は勿論のこと、梨田監督のメンタルサポートと中垣トレーナーの技術アドバイスが、グリンの安定した投球を支えた。今日の神戸は晴天。満開を迎えた八重桜の輝きも眩しい。「サクラは本当に綺麗だね。」路地に目をやったグリンは、心にも少し余裕が出てきたようだ。

■梨田語録

「F先発グリンは7回1失点と本当に良く投げてくれた。球数云々よりも先発としての責任回数を自覚して気持ちで投げきってくれた。特に最後のBs木元選手への1球は今日の試合の中でも1番素晴らしい球だったと思う。攻撃陣も9回、金子誠の犠飛による1点は「誠に大きな1点(笑い)だったね!!」小田も2塁打・内安打とこちらの期待通りの活躍をしてくれたね。これで7勝7敗!!北海道のファンの皆さんに約束した通り「最低5割で戻ってきます!!」の最低ラインながら約束を果たすことができたね!!気持ち良くホーム北海道に戻れます!!」

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