2008.04.09 WED
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■広報レポート <謙虚な勝利>

WBC世界フライ級チャンピオン内藤選手による始球式
声援に応える投打のヒーロー

 「よろしくお願いします!」の一声で始球式に挑んだ、WBC・世界フライ級チャンピオンの内藤大助選手。世界を制した男とは思えぬほどの謙虚な姿勢が、「ファイターズの謙虚な男たち」の活躍を誘発した。

 今日の先発は、吉川。4月2日、北九州での対ホークス戦で打ち込まれた直後のベンチ裏では、しばらく両手で抱えたタオルの中に顔を埋め「何が悪くて打たれるのかな」と大きな落胆を見せていた。ボールに切れがあるのに打ち取れない・・今日の試合前は、「この登板がダメだったら、ファームですね。ここにいるのが申し訳ない。」と、珍しく弱気な発言をしていた。チャンスを与えてもらいながら結果を出せない悔しさと責任を感じていたのだろう。球団スタッフに「投げられる喜びと自信を持っていけ!」と叱咤激励されてのマウンドだった。目下、首位打者の山崎武に一発を浴びるも、要所を締める安定した投球で、今シーズン初勝利。「今までずいぶん、迷惑をかけてしまいました。ここまで自分を使ってくれた首脳陣と、リリーフの皆さんに感謝します。」と、彼らしい謙虚なコメントで今日の登板を振り返った。

 その吉川を完全援護したのは、5試合連続ホールド成功の大車輪ぶりをみせた、武田久。七回、2アウト満塁の場面からマウンドへ。真っ向勝負で、2番・高須をショートゴロに打ち取りピンチを凌いだ。重要でありながら、中継ぎの仕事は目立たない。当の武田久も、「何ホールド目かなんて、全然わからないです。」と全く気に留めた様子はなかった。「ヒーローインタビューは吉川でしょう。僕じゃなくていいです。」アイシングをしながら、後輩の吉川に惜しげもなくスポットライトを譲るのが武田久らしい。勝利に大きく貢献したにもかかわらず、いつものように謙虚だった。

 予定があり、試合終了直前に席を立った内藤選手は、周囲に「ありがとうございました」と何度もお礼を言いながら球場をあとにした。どこまでも腰が低いチャンピオン。正々堂々のスポーツマンシップとクリーンな言動が、勝利を呼ぶのか。吉川、武田久の謙虚な二人が手繰り寄せた首位肉薄。ファイターズは、何があっても反則をしない戦いを続けて、頂点を目指す。

■吉川投手 <6回、105球、安打4、四死球1、三振3、失点2、自責2>

6回、4安打2失点!

「ここまでの反省からとにかく腕を振っていくことだけ考えました。山崎さんにホームランを打たれたあと、吉井コーチから弱気になるなと気合を入れ直してもらいました。四球が絡む点の取られ方はよくなかったですが、四球はその1つだけ。試合を作れたことはまずまずよかったと思います。」

■梨田語録

今シーズン初勝利の吉川投手と笑顔で握手♪

「吉川は前回の登板と比べて、今日は配球を変えてストレートを中心に組立てたのが良かったね!!彼本来の力のあるストレートに相手打者は振り遅れていたね。力がありながら球数が多いのが今後の課題。とにかく彼(吉川)に期待することは、もっと自分自身の投球に自信をもって欲しいと言う事ですね。打線も高橋が4番に座ってから稲葉、スレッジが調子を上げてきたし、相手も左が3人並ぶよりイヤだと思いますよ。そして何よりも今のファイターズは攻撃面でミスをしても、誰かがカバーしているところが強みだね。チームも良い状態になってきているし、明日もダルビッシュで勝って、あとは(吉川に続いて)藤井に早く勝ち星をつけてあげたいね!!」

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