2008.04.12 SAT
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■広報レポート <ヒーローへの第一歩>

 歓喜に沸くスタンド、相手ベンチをある者は目もくれず、ある者は悔しさを焼き付けるように凝視する。敵地でのサヨナラ負けほど「引き立て役」のつらさを味わうものはないが、これをバネにして明日借りを返してくれると信じている。

 8回までロッテ・成瀬に1安打に抑え込まれ無得点。しかし、新たなラッキーボーイの出現が流れを変えた。9回無死。03年ドラフト1巡目でこの日1軍初昇格の尾崎が代打で起用された。チェンジアップを2球空振りしたが「初球から積極的に行けていた」と3球目の同じ球種をバットに当てる。打ち取られたゴロは三塁手が一塁へ悪送球し同点のきっかけとなった。

 試合前、岩本広報の電話に尾崎あての激励メッセージが届いた。その主は尾崎と報徳学園で同級生だった大社オーナーの長男。今年内野手から捕手に転向し、試合中はブルペンで球を受ける役目もあったが、中嶋選手兼バッテリーコーチから「きょうはベンチで雰囲気を味わえ」と免除された。プロ初打席に何かを起こせたのも周囲の気遣いがあったことは尾崎自身が一番感じていた。野手に故障が相次ぐ今季、抜擢される若手が物怖じしない姿が印象的だ。6連勝と首位奪取は果たせなくとも、いつか大きな勝利を運んで来てくれそうな楽しみな存在がまた一人増えた。

藤井投手 <8回、打者31、球数121、安打4、三振9、四死球4 、失点1、自責1>

「粘り強く投げることが出来ましたが、M成瀬君もいい投球をしている中で先に点を与えたことは反省しなければ。長いイニングを任せてもらい、追いついてももらっただけに余計悔しさが募ります」

■梨田語録

「完全な負けゲームを9回皆諦めずに良く追いついたと思う。F先発藤井もM成瀬に負けず劣らず良く投げてくれたね。何とか勝ち星を付けさせてあげたかったけどね…。9回裏の最後の場面は一塁が空いていたので左の大松を敬遠する策もあったけれども、勝負にいった結果だから、打ったバッターを褒めるべきかな。確かにサヨナラ負けは嫌な負け方だけれども、M成瀬から1点を取って土壇場で追いついたことは、今後の対成瀬対策を考える上でも大きいね。F宮西はM角中に粘られて先頭打者四球を出したのは今後の良い教訓になるんじゃないですか。逆に入団6年目ドラフト1巡目尾崎(報徳)は1軍初登録にも拘らず良く初球からバットを振ってくれたね!ストライク全てに喰らい付いてバットを振った結果が、M今江の悪送球を誘ったね。本人にとっても良い経験になったと思いますよ。連勝中もずっと苦しい展開のゲームばかりで連勝ストップの感覚はあまり無いけれども、とにかくまた明日から気持ちを切り替え試合に臨みますよ!!」

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