2008.04.15 TUE
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■広報レポート <勝ちたかったが、意味ある引き分け>

 連敗阻止へ、延長に入ってもファイターズ面々の集中力は途切れなかった。最後は引き分けに終ったが、各々が与えられた仕事をしっかりこなすという、ファイターズらしい試合運びだった。

 先発・武田勝は、数度のピンチを招きながらも、うまく要所を切り抜けた。「あそこは強気で攻めるべきだった」と5回の松坂への一発を悔やんだ。しかし、早くもチーム本塁打24を記録している首位・西武相手に自責点1は、十分以上の役目を果たしたといえる。試合前、「この人工芝は足をとられてしまい、動きづらい」と、今季から西武ドームで採用されたフィールドターフを評していた野手陣は、その心配をよそに軽快なフットワークの連続で武田勝を盛り立てた。2回。先頭GG佐藤が2塁打を放つも、センター森本が次打者・中村の打球をスライディングキャッチ。続く4回、5回は田中賢、尾崎がヒット性の当たりを好守で阻止。光ったのが、スタメンマスクを被った鶴岡。1点もやれないゲーム終盤に、盗塁刺と牽制刺で最大のピンチを救った。

 劣勢から試合の流れを再び引き寄せたのは、2番手で登板した星野の力投だ。8回、1アウト1,3塁の場面からマウンドに上がり、4番・中島をキャッチャーフライに取り期待に応えた。久々の実戦とは思えぬほどの落ち着きぶり。天然パーマに大きな瞳は愛嬌タップリだが、その風貌に似つかね強気な投球を兼ね備えている星野。「単調なトレーニングも文句も言わず黙ってこなす星野は、いつか必ず頭角を現す。彼の度胸はチーム1、2番だよ」と昨秋に聞いた中垣チーフトレーナーの言葉を思い出した。「僕で試合を壊さなくてよかった。緊張しませんでしたけど」と涼しい顔で緊迫した場面を振り返った。この結果を機に、待望されている武田久、MICHEALへの繋ぎ役を星野が担える可能性が出てきた。

 新しくなった人工芝に最新のオーロラビジョン。一見、生まれ変わった西武ドームだが、地上とダッグアウトを結ぶ109段の長い長い階段は、以前と何も変わらない。3試合連続サヨナラ負けとなれば、登る足取りも重くなったはず。引き分けで疲れも軽減され、エネルギーを蓄えられたとの前向き姿勢で明日の試合に挑みたい。

■武田勝投手 <7回1/3、球数103、安打5、三振3、四球1、失点3、自責1>

「5回はミスをカバーしようと(遊撃・陽の失策)慎重になり過ぎ、不利なカウントにして自分を追い込んでしまったのが悔やまれます。あそこはもっと強気に攻めていくべきでした。7回も結果として粘りきれなかったところがいけない。今日は、全体的に球自体は悪くなかったのですが、ボールがやや高かったと思います。場面、場面で要所を締めることも出来ましたので、次回の登板に生かしていきます。」

■梨田語録

「今日のポイントは何といっても8回の無死満塁のチャンスで点が入らなかった事に尽きます!3連打でのチャンスでチームもいけいけムードだったからね。あそこで点が入らず引き分けにしたのは指揮官の責任ですよ。F先発武田勝は守備の乱れなど不運な面もあったけれど、先発としての責任は充分果たしてくれました。被安打5本が全て長打というのは珍しいですね。ただ8回途中まで緊張感を切らさず期待通り投げてくれました。2番手星野は逆転、或いはサヨナラ負けもある緊迫感の中で凌ぎきる、最高のピッチングだったと思いますよ!!今日の内容は今後の彼の起用法に於いても『これはいける!!』という感じで幅が広がりましたね。3番手にMICHEALを登板させたのは、『勝ち越し即MICHEAL!!』と決めていたので、準備を何回かさせて肩も出来上がっている状態だったので前倒ししました。引き分けというのは、白黒つけなければいけない勝負の世界ですから決して満足していません!!明日こそはスッキリ勝って、ホーム北海道に気持ち良く戻りたいですね!!」

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