2008.04.19 SAT
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■広報レポート <涙のわけは…>

お立ち台で笑顔の投打のヒーロー
試合後握手を交わす藤井投手と佐藤選手

 言葉が続かない。それでも7年分の思いは2万7000人の観衆に十分伝わった。先制の決勝2ランを放った、プロ初スタメンの佐藤にとって未体験のヒーローインタビュー。スタンドで拾った女性ファンから直接ホームランボールを手渡され「芽が出なくても見捨てないでずっと付き合ってくれて…。感謝しています」とチームに関わるものすべてに頭を下げた。
 
 「佐賀のゴジラ」も一発の魅力を秘めながら昨年まで1軍出場はゼロ。梨田監督の抜擢に応え、才能の限りをぶつけた相手は昨年のプレ五輪大会で星野ジャパンとして共に戦ったソフトバンク大場だった。しかし過去は過去。「何も考えず、ストライクは全部振るつもりでした。感触は覚えていません」と無我夢中で早くも2勝をマークしているルーキーに立ち向かっていた。
 
 入団時、すでに「ゴリ」と呼ばれていた藤崎選手(引退)がいたため、ついたあだ名は「スーパーゴリ」。いつしか「スーパー」と短縮されるようになった。群を抜く練習量からその形容詞もふさわしいものになる。下積み時代を一緒に歩んだ鶴岡は「アドバイスを全部受け止めてしまう性格だから、理解しようと夜遅くまでマシンを打っていましたね。ホームランは僕もうれしかった」と目を細める。
 
 その一振りはヤクルトから移籍してきた藤井に今季初勝利をもたらした。背番号18は「初ホームランって知って、そんな試合に投げたことは僕にとっても思い出になります」と粋なコメントを残した。チームが
待っていた投打の役者たち。どの1勝も重みは変わらないが、今年を振り返ったとき、大きかったと言えそうな余韻がロッカールームに満ちていた。

■藤井投手 <5回2/3、打者25、球数81、安打7、四死球1、三振2、失点1、自責1> 

インタビューに答える藤井投手

「いつも通り何とか低目をついて粘りの投球が出来たと思います。6回は大事だと分かっていたのに失点してしまい情けない。まあ次の投手に勝った状態でつなげることができてとりあえずほっとしています。」

■梨田語録

「F先発藤井は立ち上がり緊張感か、大事に行き過ぎたからなのか、満塁のピンチを招いてしまったけれども、H松田を3球三振に討ち取ってからは立ち直ってくれたね。アウトローにストレートやシュートが決まれば彼らしい投球が出来ることを実証してくれたね。テンポの良さが持ち味の投手で、6回急に乱れたけれども打たれる時はもっとゆっくり打たれて欲しいね(笑)今日は継投の難しさを改めて感じさせられたけれども、星野・宮西が本当に良くピンチを凌いでくれました。移籍して何とか早く白星をと思っていたけれども、これで彼自身も一安心しただろうし、今後もチームの勝利に貢献してくれるでしょう!!打線のほうは、やはり佐藤ですね!!初スタメン・初安打が初本塁打とは素晴らしいね!!2球目のファールも良いスウィングをしていたし、パンチ力と選球眼を兼ね備えた選手なので、期待していましたよ。本当に記憶に残る良い本塁打でしたね!!若手選手が一生懸命練習して上に上がり、『使ってみたい!!』という気持ちにさせてくれる、そしてチームの勝利に貢献してくれることはファイターズらしいところだね!!明日も気持ちを引き締め、ファンの皆さんに満足してもらえる試合が出来るように頑張ります!!」

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