2008.04.23 WED
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■広報レポート <「ただの敗戦」か否か>

3回、2ランホームランを浴びるスウィーニー投手

 バファローズ・先発の山本はコーナーを丁寧につく抜群の制球力で、ファイターズ打線を翻ろう。凡打の山を築き、まともな好機を許さないまま試合は淡々と進んだ。8回裏。代打・高口が2塁打を放ち反撃への期待を膨らませたが、プロ初打席となった次打者・小山が力強い打球を打つも右翼手の正面へ。結局得点に結びつくことはなく、屈辱の完封負けを喫した。

 一方、ファイターズ・先発のスウィーニーには、持ち前のコントロールを駆使した、かわしのピッチングが展開できず序盤で4失点。事前にローズへの配球などを捕手の鶴岡と入念に確認していたにもかかわらず、思惑とは程遠い内容となった。スウィーニーは、試合前のブルペンで珍しく焦りの表情を見せていた。ウォームアップ投球の際、覚えたてながら序々に手ごたえをつかんでいたフォークボールがなかなか決まらない。また、ダルビッシュ直伝の新球・スライダーのキレも今日は影を潜め、ストレートも高めに浮いてしまう状態。唯一、本人がしっくりきていたチェンジアップに頼った配球を本番で強いられることになってしまった。鶴岡は、スウィーニーの思い切った投球と踏ん切りを引き出すべく、随所でストレートを要求。しかし甘く入り長打を食らいたくないスウィーニーが首を振り、直後に痛打される場面が多く見られた。「彼の今年にかける強い気持ちが伝わってくるだけに、自身が納得する投球を手助けしたいんです」と、今夜の攻め方に関して鶴岡は最後までスウィーニーをかばった。かわしのピッチングは、ストレートを有効に生かしてこそ成立する。結果を求めすぎた受け身の姿勢が、最大の敗因といってよい。「打線の援護をもらうためには、特に前半の失点は許されない。何としても中盤までは無失点でいかねば」と意気込んでいたスウィーニー。それが焦りの原因となったのか。「調子の上がらないときこそ、それを克服できるだけの術がなければ先発として勝利に貢献できない。ツル(鶴岡)にも本当に悪いことをした」と、右腕もまた一切、言い訳をしなかった。

 「普段からコミュニケーションを取り、最終的に彼の思いが投球に反映されるよう、努めているつもりでしたが…これからは更に意識を高めていきます」と、ロッカーでアイシングをしながら鶴岡は悔しそうな表情を見せた。スウィーニーを思いやる鶴岡の気持ちを無駄にしたくないとは、当のスウィーニーが一番強く感じていることだろう。今日の試合で、二人の信頼は更に深まったと考えれば、敗戦も決して無駄にはならない。負けてこそ得られるものも、必ずある。

■スウィーニー投手 <6回、球数110、打者25、安打8、本塁打1、四球1、三振3、失点4、自責4>

先発のスウィーニー投手

「当然、1点もやらないという気持ちでマウンドにあがりましたが、いきなり失点を喫したことで打者陣の士気を削いでしまった形となり申し訳ない気持ちです。接戦に持ち込むためには、先発である自分がゲームを作らなければならない。今日の自分の攻め方を今一度振り返り、次回の登板に生かすしかありません。逆転を信じて、応援します。」

■梨田語録

ドームの桜も見ごろに

「今日はBsローズに痛いところで打たれてしまったね。初回はフェンスまでいかないとは思ったけれども、予想以上に球が伸びていったね。2打席目は警戒すべき打席で、インサイドのカットが低すぎたかな…もう少し高めだったら、結果は違ったかもしれないけれど、まぁ打ったBsローズを褒めるべきかな。F先発スウィーニーは、大事にいこうという気持ちが強すぎて手探り状態の中、ストライク、ボールがはっきりして、彼本来の思いきりの良さが今日に限っては出なかったのが残念。Bs山本にはF打線も低めのシュート、スライダー、フォークを決められ、翻弄されてしまったというのが率直な感じかな。小山、宮西と若い選手がハツラツとしたプレーをしてくれたのは収穫だね。金子誠の交替は接戦ならば多少無理をしても強行したところだけれども、明日も試合があるので大事をとって交替させました。明日はダルビッシュだが相手(小松)も良い投手だし、打線もみずものなので『油断禁物』で試合に臨みます!!」

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