2008.04.24 THU
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■広報レポート <小田智之感動の復活>

インタビューに目を潤ませる小田選手
お立ち台でガッポーズの小田選手

 本塁付近でもみくちゃにされたヒーローは、手荒い祝福から解放されると泥だらけのヘルメットを拾い上げた。2-2の延長10回、プロ11年目で初のサヨナラ打を右中間席に運んだ小田は目を真っ赤にはらしていた。札幌ドームでの今年初試合でなしとげた大仕事。「若手が活躍して焦りはありました。(04、06年オフと)2度の手術(左太もも裏)を受けてからすごく苦しかったので」。ベンチでヒーローインタビューを聞いていたナインは神妙に耳を傾けた。

 昨年は04年に一軍に定着後、ワーストとなる34試合出場、打率.164。背水のシーズンを意識し、こだわりを捨ててバットを寝かせて構えるようになった。2月、沖縄・国頭村での2軍キャンプに参加し、名護での紅白戦メンバーに選ばれてもフォーム固めを優先し、自ら固辞した。人間、瞬間的な痛みは治れば記憶からも消える。3年間、同じ苦しみを抱え続けてる姿を見てきたからこそ誰しもが目を赤くした。

 福島トレーナは「歯型を取るのに、夜10時までに行かなければといけないって言ってたんですよね」と明かすが「ミラールームで準備する姿は仕事人の雰囲気でした」と話す。体のバランスを矯正しようとマウスピースを作る時間を、野球の神様が与えてくれたのだろう。04年に小田が放ったチームの北海道移転後第1号とほぼ同じ地点に着弾したのも何かの縁。泥にまみれて這い上がってきた男がこのチームを支える。

■ダルビッシュ投手 <9回、打者36、球数129、安打7、四球2、三振9、失点2、自責2>

4回、ピンチを凌ぎ大きく吼える!!

「結果的に2点を取られてしまったのは、良くありません。序盤の感じはよかったのですが、終盤になると制球が甘くなりカウントを悪くし、ストライクを取りにいった真っ直ぐで打たれてしまいました。しかし、皆が最後に追いついてくれました。何とか勝利を手にできるよう、精一杯応援します。チームが勝つことが、何よりも大切ですから。」

■梨田語録

サヨナラ勝ちに、ファンに手を振る梨田監督

「小田の打球は打った瞬間、『上手く振り抜いたな!!』と思ったけれども、本人もコメントした通り私も入るとは思わず、次の代打のことが頭の中を駆け巡りましたよ。本当に良く決めてくれました。手術をした後、鎌ケ谷でコツコツと練習を積み重ね《晴れ舞台での大仕事》には感無量ですね!!ダルビッシュを擁しても、試合展開は完全に負けパターンの試合でしたね。7回、田中賢の起死回生の本塁打で追いついてチームの流れは完全にファイターズペースに変わりましたね。ところが無死1・2塁から併殺でチャンスを潰したことは、長い間待っていたダルビッシュも同点どまりで相当ダメージもあったと思いますよ。その裏すぐに勝ち越しを許す本当に悪いパターンでした。F先発ダルビッシュに関しては立ち上がりは悪くなかったですよ。ただ味方の援護が無かったので多少力みが出て、本来の力が出せなかったかな・・・。従って中5日の影響よりも、もう少し打線の援護が早ければ勝ち星付けられたかもしれないですね。打線はBs小松の切れのある球に沈黙していましたが、7回疲れが見え始め、そこを逃さず打った田中賢の本塁打は値千金だね!!同点打でもあるけれども、あれで他の選手が『これはいける!!』と闘志に火をつけてくれた一打でもあったからね。9回ここでアウトなら終わりというところで、スレッジもプレッシャーに負けず良く逆方向(レフト)に逆らわずミートしてくれました。明日は移動ゲーム(仙台)ですが、選手たちも疲れが溜まっているのは間違いなく体力的には大変厳しい試合になると思いますが、今日も選手たちを信じて誰一人帰ることなく、最後まで声援を送り続けてくれたファンの皆さんのもとで、こういう試合が出来たことを幸せに思います。これを粋に感じ明日も試合に臨みます!!」

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