2008.05.04 SUN
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満員の熱気が与えてくれるもの

GWで超満員に埋まったスタンド

 広報グループは悩みに悩んだ。イーグルスのヒーローインタビューが駒大苫小牧出身の田中投手になると分かり、熟慮の末に過去一度もなかったビジター球団の喜びの声を場内に流すことに。結果的には田中投手がファイターズファンに気遣いながらコメントしてくれたお陰で、球場全体から大きな声援が贈られた。ほっと胸をなで下ろしたが、やはり複雑。開幕以来の超満員4万2126人の方々に詰め替えていただき、20日のベイスターズ戦まで札幌ドームを離れるだけに勝って応えたかったのが本音だ。

 中盤までは勝負の行方は分からなかった。3点を追う5回にプロ初安打となる左前打を放った札幌ドーム初スタメンマスクの小山が7回1死一、二塁のチャンスで再び打席に立った。10球粘った末に遊ゴロ併殺に倒れたが「1球1球ファンの皆さんの声が大きくなって。僕は緊張するより燃える方なので気持ちよかった。欲を言うと結果が出ていれば」と振り返る。先発グリンがリズムに乗れなかったこともあり「2回まで変化球の配球が多すぎたかも知れません」と反省を忘れなかった。出場経験の浅い選手にとっては悲喜こもごもの1試合が大きな財産になる。
 
 この日は毎年恒例、場内アナウンスやボールボーイなど試合運営やイベントに小学6年生以下のお子さんたちが携わる「僕たちのボールパーク」が実施された。ファイターズが勝てばヒーローインタビューするはずだった札幌月寒東小5年の金沢優輝くん(11歳)は「生まれ変わってもファイターズに入りたいですか、って聞くつもりでした」と話した。さすがに残念そうな表情だったが「これからももちろん応援します」と力強く言ってくれた。点差が離れても席を立たず、声を枯らして選手たちにパワーを注いでくださったファンの皆さんの存在を改めて誰しもが胸に刻み込んだ。同一カードの3試合すべて4万人を越えたのは北海道でのレギュラーシーズンでは初めて。感謝の気持ちをかみしめ長い遠征に出る。

■グリン投手 <7回、打者34、球数135、安打8、四球6、三振4、失点3、自責3>

ピンチを凌ぎ拳をあげるグリン投手

「どんなときも、1点もやらないという気持ちで投げています。常に自分のすべてを試合にぶつけるつもりで挑んでいるのですが…思うような結果が出ず、本当に残念です。チームの勝利を最優先に考えて、次もマウンドに上がります。」

■梨田語録

「最終回になんとか1点を取り、2試合連続の完封(対E田中)負けを阻止したものの、点差もあったし、純粋に田中を打ち込んで降板というわけではなかった。F先発グリンは追込んでから四球を出すなど、もう少し冷静に投球して欲しかったね。結果的に7回3失点と数字的にみれば合格だろうと思うけれども、グリンにしては点の取られ方が彼らしくなかったね!打線の援護もなかったので、1点も失点出来ないプレッシャーもあったかもしれない。2番手星野には3点差で相手も下位打線だったので、正直なところテンポ良く抑えてもらって、次の攻撃に入りたかった。とにかく明日から2週間の遠征に出ますが、なんとかチーム一丸で乗り切って行きますよ!!」

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