2008.05.15 THU
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■広報レポート <アクシデントを乗り越える力>

 森本の打球をマリーンズの二塁・根元が弾くと我先にファイターズベンチが空になった。2試合続けて2点差を追いついてのサヨナラ勝ち。前夜のリプレイを見るかのような盛り上がりにも、1年ぶりの白星がついた建山は「同点なら続投だったので冷静に見ていましたね」と少し遅れて歓喜の輪に加わった。

 試合前のファイターズベンチに緊張感が走っていた。外野での練習中、クローザーのMICHEALが右太ももの裏を痛めて病院へ向かう。診断結果は最悪の肉離れ。相手に悟られまいと担当記者にも何事もないよう装って試合に入ったが、先発・吉川は球数がかさみ5回で降板。若い中継ぎ陣が失点を重ねる中、10年目を迎えたセットアッパーが9回を3人で打ち取り流れを呼び込んだ。

 今季15試合に登板し、いまだ防御率は0.00。ワインセラーを保有する自宅に選手を招いて食事をふるまうが今年になってアルコールは一滴も口にしていない。「シーズンが終わったらいつでも飲めるでしょ?」。そのかいあって最速146キロと球威が増して投球の幅が広がっている。

 名護キャンプ中に絶滅が危惧されるヤンバルクイナの保護活動に役立てたいと、入団2年目から寄付を続けている。「今年は初めて、日の光を浴びて木に登るのを見たんで、いいことありそうな気がする」と話していた建山。守護神が数週間は離脱する間、武田久とのリレーがその不安を吹き飛ばしてくれるはずだ。

■吉川投手 <5回、打者23、球数97、安打6、四球3、三振3、失点2、自責2>

「今日は登板前から、これまで以上の手ごたえを感じていたのですが…やはり2回の先頭打者へのフォアボール、同じく先頭打者へのホームランがいけません。野手の方々が援護してくださっていただけに、本当に申し訳ない気持ちで一杯です。」

■梨田語録

「結果的には2試合連続のサヨナラ勝ちでしたが、この2日間本当に苦しい試合展開でしたね!!ベンチ内で勝つんだ!!という強い気持ちが勝利につながったね!!M先発成瀬も本調子ではなかったので、後半はいける!と思ったのが的中しましたね!!鶴岡の本塁打で流れを掴んだにも拘らず、混戦になったのは今後の課題ですね!F先発吉川も、もう1イニングと思ったのですが、マメが出来てしまったので、早めに交替させました。ちょっと早めの交替が今日は裏目に出てしまいました。建山も今季初勝利となりましたが、守備のミスもあり、課題大いにあり!の試合でした!!」

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