2008.05.18 SUN
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■広報レポート <噛み合わせの良い勝利>

 好機を逃さなかった打線と、投手陣の踏ん張り、そして持ち前の守備力がガッチリ噛み合い、15泊16日の長期遠征を勝利で締めくくった。

 ファイターズは2回表、無死満塁の絶好のチャンスを得ながら、陽の凡打と鵜久森の併殺打で無得点。嫌なムードが一気に立ち込めた中、直後の3回に先頭の鶴岡が中前打で出塁すると、1死後、稲田が犠打を確実に決め2死2塁。すっかり3番打者の役割が板についた田中賢介が、綺麗にセンター前へ弾き返し先制点を奪った。田中はその後、5回にも1塁走者稲田を一気にホームへ生還させる右中間2塁打を放つなど猛打賞の活躍。そろそろ北海道へ帰りたいという疲労感を漂わせた選手たちを横目に、田中は地元・福岡で水を得た魚のように好守で暴れた。「両親も観戦に来てくれていますし、活躍できてよかったです」と笑顔だったが、シーズン当初の2番から3番への打順変更については、「次へ繋ごうという意識は全く変わりませんし、勝利に貢献できるかどうかだけが関心事です」と足元を見つめることは忘れなかった。

 左打者を6人も並べたホークス打線に、先発のスウィーニーは真正面から勝負に挑んだ。彼は今年に入ってから一気に持ち球を増やしたが、前回登板までは右打者、左打者に対して区別なく同じ球種を用いて攻めていた。しかし投手コーチの進言もあり、この試合から左右によって変化球の使い分けを決意。「企業秘密」とスウィーニーは中身を明かさないが、投球パターンの修正が要所で効力を発揮した。また、スウィーニーの粘投を意気に感じた野手陣が、ホークスの得点を本塁で3度も阻止する鉄壁ぶりを発揮。「松田が2塁打を打った瞬間、こっちを見て『ヨッシャー』と吠えたので、無礼な態度と憤慨したよ。だから賢介のバックホームで3走松田がアウトになったとき、こっちも『ヨッシャー』と日本語で吠え返してやった」と、スウィーニーはニヤリと微笑んだ。

 数名の選手が怪我で離脱し、現状は決して万全とはいえない。しかし、与えられた状況の中で、いつも皆が一致団結しファイターズはこれまで戦ってきた。目立った選手だけが活躍をしたり、見せ掛けだけのリーダーに牽引されて勝つのとはワケが違う。今日もベンチ裏では、出番を伺う紺田、飯山らが何度も入念にウォームアップしていた。この戦い方、この雰囲気をいつも忘れたくない。交流戦に入っても、変わらぬ気持ちで挑みたいものだ。

■スウィーニー投手 <6回、打者27、球数107、安打5、四死球5、三振4、失点3、自責3>

「終始、苦しい投球ではありましたが、今日はバックに本当に助けてもらいました。やはり四球がらみの失点は反省すべき点です。左打者が並んだことは気になりませんでした。何とか勝ち越してリリーフ陣につなげることが出来ましたが、とにかくファイターズの守備力の凄さを再認識した試合です。」

■梨田語録

「最近の試合は、ゲーム展開の中で、とにかくポジションの入れ替えばかり…大忙しだね。これは現場を預かる者としては、本当に楽しくもあり、また苦しくもありですよ!!今日は相手側の走塁にも助けられて、3つホームでアウトが取れたのは大きいね!!結果的にあれがセーフならば負けていたからね…とにかく『ホーム死守!守り勝った試合!!』でしたね。スウィーニーも辛抱強く投げてくれたと思いますよ!!これで気持ち良く交流戦に向けてホーム北海道に戻れます!!ファンの皆さんの大きな声援の後押しで、なんとか交流戦で弾みをつけたいですね!!」

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