2008.05.25 SUN
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■広報レポート <ファイターズはファイターズ>

 「あんな打球も入っちゃうの?」試合前のバッティング練習で、派手にサク越えを連発するジャイアンツの面々を見ながら、ファイターズナインは東京ドームの狭さをあらためて感じていた。何せ相手は年俸総額52億円(推定)軍団。ラミレス、小笠原はじめ、最近まで他球団の中心だった選手をズラリ揃えたスペシャルチームだ。ひと振りで試合の流れが変わる打撃戦になれば、全員全力野球のファイターズにとって不利になるのは明らかだった。

 「ボールを低目に集めていたのですが…打たれた球は、高かった」と先発・藤井は、無四球の安定した投球をしながらここ一番で長打を与えたことを悔やんだ。2回裏、7番木村拓が放ったホームランも、弾道からいって札幌ドームならライトフライか。ここ数試合、好投しながら白星のつかない藤井を何としても援護したいと、打線もいつも以上の気合いでジャイアンツ先発・木佐貫を攻略した。しかし、後続の元・パリーグセーブ王の豊田、元・ベイスターズストッパーのクルーンを捕らえることが出来ず、あと一歩及ばなかった。降板後の藤井の口からは、いつものように反省の弁しか出てこない。一切の言い訳をせず、スコアブックを見返しながら、今日の試合をチームスタッフと振り返った。変化球の曲がり具合や、各打者への攻め方を即座に細かくチェックするあたり、一喜一憂のないベテランらしい振る舞いだった。

 同点で迎えた6回裏、2アウト3塁の場面でマウンドに上がった3番手・宮本のワイルドピッチで、ジャイアンツに勝ち越し点が入った。うなだれてロッカーに引き上げてきた宮本。5月17日、藤井先発でホークスにサヨナラ負けを喫したときも、最後は宮本が打たれた。搾り出すように「すみません」と謝罪する若い宮本をなぐさめたのは、またしても藤井だった。すると、イニング間にシャツを着替えに来た鶴岡が2人の会話に加わってきた。「宮本、本当にすまん」と、あのワイルドピッチは捕球出来ない自分が悪いと謝った。みんなが今日の敗戦への責任を他に転嫁することはなかった。

 ジャイアンツのように、力でねじ伏せる試合は我々には出来ない。彼らとは置かれている環境もずい分違う。ファイターズはファイターズらしい正々堂々の試合をしてこそ、勝利を手に出来る。今日の試合でジャイアンツ・西村から死球を受け登録抹消となる森本のためにも、明日はリベンジといきたい。

■藤井投手 <5回1/3、打者24、球数91、安打7、四球0、三振5、失点5、自責4>

「ボールを低目に集めることを意識したのですが、やはり打たれたボールは高めにいってしまったものです。打者としても、ランナー2塁の場面でしっかり送れなかったことが悔やまれます。」

■森本選手診断結果について

5/25(日)、対読売戦でG西村投手より死球を受けた森本選手が都内の病院でレントゲン検査を受けた結果、左手第五(小指)中手骨(ちゅうしゅこつ)骨折と診断されました。なお、復帰までの期間目処につきましては、明日の精密検査結果後にお伝えいたします。
また、森本選手の1軍登録を明日、抹消いたします。

◎森本選手コメント
「こうなった以上、悲観的にとらえても仕方ありません。現状を良い方に考え、復帰した際はまた元気にプレーできるよう、つとめたいと思います。」

■梨田語録

「球場が狭かったね…F先発藤井は球がいつもより高目に浮いていたね。逃さずに打つところにG打線の好調さが出た試合でした。特にラミレスには注意しなければいけないね。死球を受けた森本は、診察の結果が心配だね。あまり痛がらない選手がバットを握るのも痛そうだったから…稲葉も決して万全の体調でないし…ただ代わりの選手というと難しいよね…苦しいチーム状況の中、連勝は止まったけれども、気持ちを切り替えまた明日からチーム一丸で試合に臨みます!!」

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