2008.06.04 WED
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■広報レポート <きっかけは、今日かもしれない>

スレッジ選手のタイムリーで生還し笑顔でハイタッチする紺田選手

 5月のセ・リーグ月間MVPを獲得したカープ先発・ルイスが、月をまたいでもなお変わらぬ好投を見せ、ダルビッシュとの投げ合いを制した。

 昨日の勝利で勢いづいたかに見えたファイターズ打線だったが、得点できたのはスレッジの2点適時打が生まれた7回のみ。これでスレッジは6試合連続で打点を挙げ、なかなか上がらなかった打率も2割8分台に乗せてきた。こまめに相手投手の特徴をメモする日課は、調子が上がっても怠らない。試合前は、ルイスを良く知る同僚のグリン、スウィーニーからしっかり情報収集し用意周到だった。ミーティングで指摘があった通り、ルイスの鋭いカットボールと150kmに迫る速球は各打者を困惑させた。打球は気合とは裏腹に弱々しく、気づけば13三振。アメリカ時代、アスレティックス3Aでルイスのチームメイトだった多田野は、「マイナーでは本当に鋭いボールを投げていました。ただメジャーでは思ったような投球が出来なかった。結果を求め過ぎて、空回りしたのでしょうか」と、異国で真価を発揮し始めたルイスの能力の高さを評している。左打者の内側に食い込んでくるカットボールに、学習能力の高い稲葉のバットですら空を切り全4打席三振。「カットの曲がりがすごい。真っ直ぐと思って打ちにいくと、懐に入って手がつけられない」と脱帽した。

 沈黙が続いた打線の中で、昨日から2番に入った紺田が2安打と気を吐いた。昨日も自身初の猛打賞。ケガで離脱する選手が後を絶たない中で、プロ入り6年目の韋駄天がようやくバットでもレギュラー取りへ名乗りを挙げた。彼ほどひたむきにバットを振り、自分の能力を最大限に引き出そうと努める選手はいないだろう。春のキャンプ時は日が暮れても球場を離れず、皆が引き上げた食事会場で一人、テーブルで飯にありつく姿を何度も目にした。親身になって指導してきた福良ヘッドコーチ。動作解析に深夜まで付き合い、的確なアドバイスをしてきた中垣チーフトレーナー。紺田の打撃を信じ続け、いつも味方であった二人のためにも、ここで紺田が何らかのきっかけをつかむことを強く願う。半ば、彼の打撃を諦めたような態度を匂わせた人たちのためにも。

 努力や才能は、いつ開花するかわからない。諦めない人には、全員に可能性があるはずだ。

■ダルビッシュ投手 <9回、121球、打者33、安打6、三振7、四死球2、失点3、自責点3>

素手で捕球するダルビッシュ投手

「打たれたのも悪いボールではなかったですし、結果については仕方ないです。(9回に)腰に打球が当たったのも問題ありません。」

■梨田語録

選手交代を告げる梨田監督

「今日はCルイスは非常に良かった。特に左バッターへのインコースのカットボールが非常に良く、今までに記憶にないぐらいのカットボールが低めにきていました。完封されると思ってましたが、今の打線で後半粘って2点を取ってくれましたね。今は前半の3点はチョットきついかな!!ダルビッシュは前半ストレートが少し高く相手打線に打たれね、不運な当りもあって残念ですね。腰に当たった打球がね…。次回の登板は様子を見てみないとね!!」

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