2008.07.03 THU
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■広報レポート <役者たち>

声援に応える森本選手

 4安打に敵失をからめて2点差を追いついた6回。なお1死満塁で左手甲の骨折から復帰3試合目の森本が右中間へ痛烈なライナーを弾き返した。2者を還し、二塁上でひじ当てを受け取りに来た清水走塁コーチを抱き上げたひちょり。久しぶりのお立ち台で「目立つとこは派手に目立つ脇役だなと。おととい、思い立ちました」と名言を残した。

ダルビッシュをも飲み込みかけるほど好調ライオンズに、一瞬も気を抜かないプレーが風穴を開けた。6回先頭の稲葉が中前打で一塁をけると、栗山が弾くのを見て二塁を陥れた。一、三塁から帆足のグラブをかすめる当たりを放った小谷野は一塁へヘッドスライディングでセーフとなり、チャンスを拡大。前を打つ打者の献身的な姿を鏡に映すように、後続は“脇役”で構わないとフォア・ザ・チームに徹した。

 野手だけではない。先発のダルビッシュもおのずとギアを入れ替えた。逆転してもらった直後の7回に3者連続三振。「前回投げたときはライオンズに3連敗。また連敗して回ってきたので絶対勝たなければと思いました。」勝機を察知し、昨年の絶好調時を見るような躍動感あふれるフォームがよみがえった。

 自分の持ち場を考え、局面に応じた役回りを演じられる集団といえるだろう。脇役でいいとわきまえながらも大仕事をやってのける謙虚な役者たち。釧路への荷物だしがありながら、ウェイトトレーニングにいそしみ過ぎた森本がトラック出発まで15分前の時点で「(荷造りは)ゼロからのスタートです!」といってマネジャーを苦笑いさせた。ムードメーカーらしい一面も失っていないと、ここはプラスに考えよう。

■ダルビッシュ投手 <6回、打者30、球数114、安打5、三振10、四球1、失点3、自責3>

2イニング連続で三者凡退に打ち取り、雄たけびをあげるダルビッシュ投手

「中盤までいまひとつでしたが、開き直って腕を振ったらいい感覚をつかめました。通算500三振に関しては500人以上のバッターと対戦してきたということで、それだけの相手に対してよくやったと思います。」

■梨田語録

森本選手とハイタッチする梨田監督

「今日のダルビッシュはテンポもコントロールも良かったですね。相手の強力打線を3点によく抑えてくれました。先頭打者を出したら失点につながる展開が、あえて言うならば課題ですね!!打線もよくつながるようになってきましたが、バント失敗などもあり、なかなか逆転出来ないね・・・。そういう試合展開の中、今日は森本が本当に良いところで打ってくれました。釧路・帯広と続きますが、なんとか今日の勢いを持続して行きたいですね!!札幌ドーム同様、応援よろしくお願いします!!」

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