2008.07.05 SAT
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■広報レポート <霧は晴れた>

声援に応える投打のヒーロー
超満員の釧路市民球場

 最後は日高の内野ゴロを田中賢がさばき、1点のリードを守りきった。

この2年は毎年恒例となった道東シリーズ。04年、北海道に球団が誕生して以来、釧路での記念すべき初勝利を飾った。丹頂鶴のような一本足の美しいフォームから同点、決勝打と3打点を挙げた稲葉は、昨年右でん部の痛みで欠場した球場だっただけに「楽しみにしていた試合でファイターズらしさを見せられてよかった」とさわやかな笑みを振りまいた。

 前日は霧による視界不良で空路での移動ができず、特急列車で4時間の長旅を強いられた。今もでん部は十分なケアを欠かせない稲葉も例外ではなかった。身をもって感じた北海道の広さ。「改めて道東は札幌から遠いことが分かりました。だからこそ、中々札幌まで足を運べない人たちのために気合が入りました」と振り替える。

 北海道での生活は4年目。異分野交流に積極的でノルディックスキー・ジャンプの葛西紀明選手とは同い年なうえにゴルフで一緒にラウンドする仲だ。「昨年、札幌での世界選手権で団体銅メダルを取ったときは日の丸を掲げる姿がかっこよかったよね」。同じ五輪の舞台へ立とうとしている今シーズン、様々な経験談をうかがえる友人の存在は実に心強い。

 その前に通過しておきたいのは通算1500安打。8試合連続安打で残りは10となった。試合後、釧路から帯広へのバス移動中、車内で上映していたコメディー映画をベテランは眠ることなく没頭した。疲れていても疲れきってはいない。雄大な十勝の空に鋭い打球を飛ばし、節目の数字へカウントダウンは続くだろう。

■多田野投手 <6回、打者24、球数114、安打6(本塁打1)、三振7、四死球1、失点3、自責2>

6回、3失点

「初回にコントロールが定まらなかったことを除けば、ほぼ計算どおり投げられたと思います。投げていくうちにマウンドにもなじんで、球の走りや変化球のキレも悪くなかった。あとはしっかりベンチで応援します。」

■梨田語録

逆転の2点タイムリーを放った稲葉選手を迎える梨田監督

「今日は本当にリリーフ陣が頑張ってくれたね!!初回、嫌な点の取られ方をしたけれども、打線のほうが奮起してすぐに追いついてくれた。今日の唯一の反省は6回のローズの本塁打ですね。2死から一番打たれてはいけない本塁打を2-2から打たれたのは課題ですね。F先発多田野は不運な打球もあり失点しましたが、内容的には良かったと思いますよ!!9回の武田久の続投は対ローズとの相性ですね。MICHEALもその後をきっちり抑えてくれたし、これからもどんどん記録を伸ばして欲しいですね!!」

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