2008.07.15 TUE
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■広報レポート <野球は9回2死から>

 祝宴の主賓は飲めないアルコールを顔をしかめながらも口に含んだ。通算1500試合出場の節目に1500本目の安打を放った稲葉は、4時間を越えるドローゲームにまずサロンに集まったチーム全員の労をねぎらった。「長い試合を終えたばかりで集まっていただき感謝しています。みなさんの前で打てて心からうれしく思います」と誰からも慕われる性格そのままに深々と頭を下げた。

 敗色濃厚のがけっぷちを救った。9回2死無走者。右でん部の張りによりスタメンを外れていた稲葉が代打に告げられた。カウント1-2から真ん中のシンカーを中前に弾き返すと、8回まで入念にマッサージを受けていても患部にピリッと痛みが走った。「来た球に食らいついていった。花束をもらうまで(1500安打は)気づきませんでした。」万全な状態でないにも関わらず試合を終わらせなかったベテランの偉業がオーロラビジョンに映し出され、ナインの心に火がついた。続く代打・小田が左前打でつなぎ、7回の1死二、三塁で凡退していた森本が外角低めの変化球をライト線にポトリと落として振り出しに戻した。

 延長12回、ファイターズは押し気味に進めながら勝ちきれなかった。悔しさを引きずる試合内容も「これからの夏場、長い戦いが続くけれど一つになって目標に突き進んでいきましょう」という稲葉の締めのあいさつ後、大きな拍手に包まれた。あくまで通過点を強調し、殊勝に振舞う背番号41。頼もしい男がいつも控える安心感を改めて実感する一夜だった。

■スウィーニー投手 <8回、打者31、球数120、安打4、四球5、三振4、失点4、自責点4>

「立ち上がりから納得のいくボールが行かず、手痛い一発を浴びてしまいました。ホームランを警戒はしていたのですが…しかし6回に吉井コーチから、フォームの微調整を指摘され投球が改善されました。序盤とは全く異なる内容だったと思います。何とか勝ちたいです。」

■梨田語録

「先発スウィーニーは立上りボールが高く、ツーべース・四球・ホームランで3点を取られました。四球が無駄でしたね。4回もヒット・四球からみでの失点ですから、その2回を除けば非常に良かったです。9回、ツーアウトで代打稲葉のヒットから同点に追いつき、9回、10回とサヨナラの場面がありましたが、あと1本が出ませんでした。しかし故障者が多い中、良く同点に追いついてくれました。ボッツもホームランを打ったし、稲葉が1500試合・1500本安打を達成したので、勝ってお祝いしてあげたかったですが残念です。おめでとう稲葉。」

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