2008.07.16 WED
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■広報レポート <ここから>

 再三の得点チャンスをモノにすることが出来ない、もどかしい試合。選手の気持ちは、空回りした。7回1アウト1,3塁では後続が2者連続三振。8回ノーアウト1,2塁の場面もダブルプレーと三振に終った。

 今日は、今季既に12敗を喫している先発・グリンに勝ち星をもたらそうと、試合前から野手陣はいつも以上の気合を見せていた。円陣では紺田が、「何とかライアン(グリン)のために勝ちましょう」と皆に呼びかけた。シーズン序盤、好投しても打線援護がなく白星のつかなかったグリン。彼をリズムに乗せることが出来なかった責任を皆が感じていた。しかし、チームメイトの温かい気持ちを誰よりも知っていたのがグリンだった。自分の投球内容に不満を漏らしても、責任転嫁をすることは一度もなかった。負けても、負けても、本来の投球を取り戻すことしかグリンの頭にはない。「今日ダメなら、きっと自分に次のチャンスはない」と、自分の置かれている状況を把握してのマウンドだった。

 序盤はボール先行の投球も、回を追うごとにリズムを取り戻した。頭の中では、ピッチングコーチから指摘を受けたチェックポイントを何度も確認していたという。「昨年の好調を取り戻すためには、何でもやろうと思った」と、いつも登板を見守っている家族にまでアドバイスを求めた。驚くべきことに、投手コーチが指摘した点と同じ欠点を息子・カイル君が口にしたそうだ。3回までに6安打を浴びたが、4回以降は1本のヒットも許さない立ち直りを見せ、「今年一番の出来だった。確かな手ごたえを感じた」という納得の内容で、リリーフ陣にマウンドを譲った。

 敗戦の中の光明。オールスター前には8連戦も控えている。グリンの復活は、ファイターズにとって何よりの朗報となった。野手陣の思いは得点という形にはならなかったが、「最高の仲間と野球が出来ている」というグリンの心の支えであることは、間違いない。抜群のチームワークの良さが本領を発揮するのは、ここからだ。

■グリン投手 <6回1/3、打者26、球数101、安打6、四球2、三振3、失点2、自責点2>

「今シーズン一番の感覚を得ることが出来ました。立ち上がりはなかなか思ったボールが行きませんでしたが、イニングを追うごとにリズムをつかみ、力強く腕を振って投げれるようになった結果、昨年の良い時期のようなボールが行き始めたと思います。手ごたえをつかみました。」

■梨田語録

「グリンは尻上がりに良くなってきましたね。球数等もあって中継ぎ陣に期待して代えましたが、期待に応えてくれませんでした。今日は、高須一人にやられましたね。今日もチャンスに後1本が出なかったのは、右打者がいないせいでもありますが、稲葉・スレッジの故障が痛いです。とにかく今のメンバーでやるしかないので、ファンの声援を励みにして頑張ります。」

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