2008.07.25 FRI
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■広報レポート <多田野が救った>

笑顔でインタビューに答える小谷野選手
外野の声援に応える今日のヒーロー

 負ければ首位・ライオンズに5.5ゲーム差となることを思えば、絶対に負けられない試合だった。先発マウンドを託された多田野は、高ぶる気持ちを乱さぬよう、試合前の口数はいつにも増して少ない。普段は気軽に応じるサインのリクエストにも、丁重に断りを入れた。前回登板(7月19日。対バファローズ)は5回2/3で5失点の不満足な投球に終っただけに、多田野個人にとっても大事な試合と位置づけられていたようだった。

 初対決となったライオンズ打線に対しても、多田野の持ち味が存分に生かされた。ここまでシーズン63イニングスで与四球が9という抜群の安定感は小気味よいテンポを生み、ライオンズ打線は完全に多田野ペースに巻き込まれた。6回に中島の2塁打で1点を失うも、与えたヒットはわずか3本。四球も初回に与えたひとつだけで、8回からはマウンドをリリーフ陣に譲った。多田野が、ファイターズを今シーズン最初の危機から救ったと言っていい。「ローテーションが少なからず入れ替わる中、僕も今日ダメならと危機感を持ってマウンドに上がりました」と、6勝目を挙げた右腕ルーキーは安堵の表情を見せた。

 今日で4日目となったWe Love Hokkaidoシリーズ。元気な話題の少ない北海道を皆で盛り上げていこうという願いが込められた1週間だ。多田野も、5月から住み始めた北海道がすっかり気に入ったようだ。「気候が爽やかで過ごしやすい。寮のご飯も本当にうまいんですよ」と、土地の話題になると表情も緩む。ルーキーイヤーからファイターズの勝利にしっかり貢献する多田野は、「独特の盛り上がりと雰囲気を感じる」という札幌ドームで、今後更に白星を重ね北海道を元気にしていくに違いない。

■多田野投手 <7回、打者25、球数91、安打3、三振5、四球1、失点1、自責1>

ファンの声援に手を上げる多田野投手

「相手打線のことは気にせず、自分の投球をすることだけ心がけました。しっかり腕を振り、変化球も真っ直ぐも投げることができたと思います。」

■梨田語録

稲葉選手を迎える

「首位、そして打線好調の西武を相手に、1点で凌いでくれたことが今日一番の勝因!!F先発多田野は、ほぼ完璧に近い投球内容でしたね!!西武打線に対してストレートを速く見せ、変化球でタイミングを外す頭脳的な投球内容でした。また鶴岡の巧みな配球も良かったと思います。打線の方は、やはり小谷野ですね!!先制本塁打はチームに勢いをつけ、同点にされた6回も、すぐその裏相手を突き放す決勝打と大活躍でした。またあの回、2塁打で流れを引き寄せてくれた稲葉の活躍も見逃せません!!セカンドからの激走!!真喜志コーチとの息もピッタリでした!!9回の3-6-4の併殺はあまり経験がありませんが、相手がチャンスだっただけに、大きなプレーでした!!これからも武田久-MICHEALで締めくくる試合展開が多くなると思いますが、『凌いで凌いで』がファイターズ野球ですからね!!本音を言えば、多少大差の試合も欲しいですね!!(笑)」

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