2008.07.26 SAT
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■広報レポート <敗戦の中にも…>

今季一軍初先発の金澤投手

 「みんな一所懸命やった結果。自分に勝ちがつかなかったことは、関係ありません。」昨年9月22日以来の一軍マウンドとなった先発・金澤は、勝利投手の権利を得ながらの逆転負けにも表情を変えることはなかった。「今日、このチャンスを与えてくださったことに感謝します」と、会見の最後まで穏やかだった。

 毎回ランナーを許すも、金澤は必死の投球で要所を締めた。5回を投げ、与えた失点はブラゼルの適時打1点のみ。再三のピンチは、鎌ケ谷での日々を思い出しながらしのいだ。「鎌ケ谷でいろんな方にお世話になった。あれがなければ、今日の登板もなかったはず。野球は、自分ひとりでやっているのではないと感じた」と、開幕2軍スタートという屈辱は、転じて金澤の精神的な肥やしになっていた。6回に後を受けた2番手・金森が打ち込まれ2点リードを守りきれず、金澤の初勝利は消えた。二人はロッカーですれ違った。「金澤さん、すみません」と頭を下げる金森に、「気にするな。大丈夫。」と笑顔を返した。

 昨年の金澤は、打ち込まれるとなかなか立ち直りが利かない場面が目立った。「球種が豊富で、どのボールでも勝負出来る」と厚澤投手コーチの金澤評も高い。それを生かしきるかどうかは、メンタル面の成長にかかっていたのかもしれない。

 「次回、また登板機会があれば、僕はやるべきことを精一杯やるだけです。」と言い切った金澤。「札幌ドームは、涼しかった」と日焼けした顔は、いっそうたくましく見えた。一皮むけた移籍2年目の右腕は、ダルビッシュ不在の8月への救世主に名乗りをあげた。

■金澤投手 <5回、打者22、球数88、安打6、四死球3、三振3、失点1、自責点1>

5回、1失点

「中4日での登板でしたが、こういう機会を与えてくださった首脳陣の皆さんに感謝したいです。鎌ケ谷で多くの方にお世話になり、教えをいただいたことをマウンドで出せたことが嬉しい。ファームでの日々がなければ、今日の投球はなかったと思います。あとはチームが勝利することだけです。」

■梨田語録

選手交代を告げる梨田監督

「3点を先制し、試合の主導権を握りながらその後のチャンスを尽く潰してしまったのが今日の敗因…ですね。F先発金澤は中4日ながら、5回1失点と試合はつくってくれました。こちらに気迫も伝わってきたし、内容は完璧とは言えませんが、強打西武打線を良く抑えたと思います。継投策の中で金森はちょっと誤算でしたね。最低2回は投げて欲しかったのですが…。上手く点が取れず、これで1勝1敗となりましたが、明日は総動員、チーム全員で勝利を目指します!!」

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