2008.07.27 SUN
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■広報レポート <野球好き>

FWITHファッションショー
先制HRでナインとハイタッチ

 試合後のロッカールームでスコアラーからの配球表をいつまでも見つめる稲葉がいた。1点を追う延長10回裏1死二塁、カウント2-1からの外角ストレートにバットが出なかった。北京オリンピック出場のため、8月下旬まで札幌ドームを離れるとあって最後の見せ場で見逃し三振に倒れた悔しさをかみしめた。

 右でん部に痛みが走るコンディションにも関わらず、ファンのために力を振り絞った。2回の第1打席。L西口のスライダーをすくい上げ、右中間に先制のソロを運んだ。「しばらくここではプレーできなるからね」。1点を追う8回には1死二塁で外角の変化球を左前に運ぶ技あり打で試合を振り出しに。そんな主砲の奮闘を目の当たりにしながら、はなむけの勝利を贈ろうと再三のチャンスで他の野手に力みが見えたことが惜しまれる。

 話は6日前の早朝にさかのぼる。午前4時半に起床した稲葉は札幌・豊平川の河川敷球場へ。友人が出場する草野球を応援するため、貴重な休日に早起きしたのだという。「あんな時間から全力でプレーできるのはある意味すごい。いい球投げる子もいて思わずネット裏から球筋を見ちゃった」と興奮気味に話す姿に、周りにいた選手は「本当、野球が好きなんですね」と改めて関心した。

 まさに野球漬けの稲葉が本拠地に帰ってくるのは当分先になる。野球が最後のオリンピック種目になるかもしれない北京でも全力プレーは変わらないだろう。4番不在の間、3位に転落したファイターズは大きな試練を迎えるが、金メダル獲得だけに集中してもらえるよう残されたナインは一丸となって戦うしかない。

■グリン投手 <7回、打者29、球数117、安打3、四球5、三振3、失点2、自責点2>

先発したグリン投手

「序盤、制球に苦労しましたが、後半に良い感覚をつかみかけていただけに、あの一球は本当に悔やまれます。チームのためになんとかしたいという気持ちだけで投げ続けました。逆転を信じるだけです。」

■梨田語録

シーズン中間報告会見をおこなった梨田監督・藤井球団社長

「久々にグリンが先発し、四球は多かったものの打線の援護がない中、内容的には悪くなかったと思います。ここ数試合好投しながら勝ち星を付けられず気の毒な感じもしますが、何とか今日は7回まで投げて欲しかった。ホームでの6試合、多くのファンの皆さんに応援をいただきながら、2勝4敗となってしまいました。明日からのソフトバンク戦からスレッジも試合に出れると思います。打線も強化されると思いますので、今は順位の事はあまり意識せずチーム一丸で全力で試合に臨むのみです!!」

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