2008.07.28 MON
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■広報レポート <久々の全員野球>

 5月13日以来の3位転落後、最初のホークスとの直接対決は、久々に全員野球を見せたファイターズに軍配が上がった。

 午前10時30分に出発予定だった羽田発の飛行機が遅れ、博多の宿に到着したときは既に午後1時15分過ぎ。ミーティング開始までには、1時間ほどしかない慌しさだったが、選手たちは負けられない今夜のゲームへ準備を一切怠らなかった。チェックインを済ませると、皆、掻き込むように飯を済ませ身支度をしたあと、予定時間の30分も前に相手投手のビデオチェックをし始める者までいた。今日、右脚肉離れから復帰すべく福岡に先乗りしていたスレッジは、はやる気持ちを抑えられず、トレーナー到着前から自室でストレッチをしていた。先発の武田勝も、念を押すように捕手・高橋とホークス打線対策を再三確認。誰に言われるまでもなく、各人は自主的に行動を起こし、3カード連続負け越しというチームの流れを何とか変えようと努めていた。

 球場に到着すると、梨田監督が今季初めて裏方さんを含む関係者全員を食堂へ招集し、この2連戦の重要性を説いた。「硬くならず、気持ちに少しの余裕を持って全員で戦っていこう。」滅多に感情を顔に表さない梨田監督だが、昨日の試合後はさすがに疲労の色が濃かった。グリンへの10日間登録抹消を言い渡す際も声にいつもの張りがなく、グリンが心配していたほどだ。周囲に細やかな気を配る指揮官だけに、チームの不調は想像以上の重圧となっているのかもしれない。選手たちも、監督の思いをそのミーティングから感じ取っていた。ファイターズは、皆がひとつにならなければ勝てないチームということを再確認して、試合に挑んだ。

 ホークスに相性の良い武田勝が快投、打線も初回からつながりを見せ投打噛み合っての勝利。振り返ると誰がヒーローだったのかはっきりしないのが、ファイターズらしいゲーム展開だったことを物語っている。「良い試合だったね。」選手会長・金子誠の言葉、そのままだ。2年連続パ・リーグ制覇の経験は、まだ生きている。今夜の白星は、大きかった。

■武田勝投手 <7回、打者28、球数117、安打5、三振8、四球2、失点1、自責点1>

「序盤は制球が定まらず不安定でしたが、信二(高橋捕手)のリードに助けられ、中盤以降は投球が安定し始めました。チームにとっても自分自身にとっても、今日の試合は非常に重要であると感じていたので、とにかく自分は先発として試合を作ることだけを考えてマウンドに上がりました。まだ試合は終っていませんが、何とか役割を果たすことが出来ました。」

■梨田語録

「今日は初回に3点取って、3回・6回・8回と追加点が入ったしね。初回にミスもあったけどみんなが助けてくれたし、つないでくれてチームの連敗も止まり、武田勝の連敗も止まって良かったです。武田勝はテンポ良く投げていたけどボールが先行し、100球を超えたぐらいからボールが高めに行きだしたが、ホームランの1点で良く抑えてくれました。欲を言えば、8回はすんなり終わって欲しかった。明日は前半戦最後の試合なので、総動員で頑張ります。」

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