2008.07.29 TUE
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
5
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
R
H
5
6
2
7

■広報レポート <フォア・ザ・チーム>

 オリンピックの質問に及ぶと、ダルビッシュは決まって「五輪や日の丸に特別な思い入れはない」と判を押したように答える。「僕にとってはどの試合も同じだけ重要だし、ファイターズの一員として仲間たちと全力を尽くすことしか頭にない」という。

 今日の試合を最後に、稲葉、ダルビッシュがチームを離れオリンピック代表に合流する。何とか勝利で前半戦を終え、二人を気持ちよく送り出したいと、ファイターズナインはいつにも増して結束を強めた。先発のスウィーニーは、「ダルビッシュを心配させないためにも、僕らが頑張らないと」との言葉を残しマウンドに向かった。日本人より日本人らしいスウィーニーは、「この国の礼儀に従って」と試合前に音をたてながら蕎麦を食べていた。同僚の代表入りを喜び、オリンピックでは日本チームにも声援を贈るという。制球定まらず本調子取り戻せない中、シンボウの投球(日本語で覚えたという)を続け何度もピンチを脱した。5回、2死満塁の場面も無失点で切り抜けリリーフ陣に勝利を託した。

 一方、稲葉も、右でん部の痛みをおしてライトの守備についた。代表選手としての意地だろう。イニングの合間にトレーナー室で治療を受けながらの出場だった。ダルビッシュの言葉通り、オリンピックとパリーグ公式戦の重みを比較などせず、与えられた役割を全力でこなすことに徹した稲葉。彼のフォアザチームの姿勢に、打線全体が鼓舞された。

 五輪に選ばれなかった者や、日本人じゃない選手までもが日本代表選手の思いを意気に感じて戦ったがゆえの勝利といえる。この1勝は、シーズン後半のどこかで必ずモノをいうだろう。

 ちなみにダルビッシュは球宴3イニング投球も辞さない覚悟だという。「ファイターズのためでもありますから。」ダルビッシュは当たり前のように、サラリと言ってのけた。

■スウィーニー投手 <5回、打者25、球数113、安打5、三振3、四球3、失点2、自責点2>

「今日はコンディションも非常に良く、自分らしい投球が出来るという自信と共にマウンドに上がりました。球数が多くなり(5回、113球)5回までしか投げられなかったことが残念です。リリーフ陣の負担を軽くするためにも、もっと投げたかったというが本音です。全員で勝利をつかみにいくのがファイターズですから、あとは仲間を信じ応援します。」

■梨田語録

「結果的にはスミ1ならぬスミ5でしたが、エラーなどミスもあり、決して楽な試合展開ではなかったですね。今日先発のスウィーニーは全体的に球も高めで、制球も彼本来の出来ではなかったですね。球数も多かったし。ただ先発として試合を壊さず、責任回数は投げてくれたと思います。とにかく今日は建山―武田久―MAICHEALの継投が素晴らしかった。初回押し出し以外に適時打(高橋・鶴岡)で加点出来た事も大きかったですね。前半戦、最後の2試合を連勝で飾ることが出来、良い形で後半戦に臨めます!!ただ北京オリンピックの関係で稲葉・ダルビッシュが抜ける事は、チームにとって非常に苦しい限りです。この2人の穴は当然埋まらないものですが、チーム全員で彼らが帰って来るまで、何とか良い位置をキープして『ラストスパート!!』と行きたいですね!!」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート