2008.08.03 SUN
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■広報レポート <杜の都・仙台で>

 東北3大祭りのひとつ、仙台七夕祭りの開催を6日にひかえ、市内では大通りに飾りつけが始まるなど華やかな雰囲気に包まれている。ファイターズの宿舎にもロビーに大きな七夕飾りが施され、赤や青色の短冊(たんざく)に願いが託されていた。日本一奪回、パリーグ3連覇を願うファイターズが、後半戦を勢い良くスタートさせるに仙台は絶好の場所かと思ったが…祭りの幕開けを前祝いするかのようなイーグルス打線が、派手な五色花火のごとく長短打を織り交ぜファイターズを一蹴した。

 先発の多田野は、持ち味であるはずの制球力が影を潜めた。「ストライクとボールがはっきりするのは珍しい」と厚澤投手コーチが評したように、要所で勝負球が高めに浮き苦しんだ。バッテリーで事前に行なった長打対策はクリンナップに効力を発揮したものの、普段はコツコツ攻めてくる鉄平、高須の1,2番コンビに本塁打を許してしまう。「試合の中で修正しようと努めましたが、出来ませんでした」と多田野は試合後、落胆の表情を見せた。しかし同時に、「ボール自体は走っていました。次へしっかり調整します」との手ごたえを口にしたのは心強い。次回登板が期待される。

 オールスター休みの間は、自然に触れ英気を養おうと、尾瀬へ山登りに行ったという多田野。「森の中で緑に囲まれると、本当に気持ちがいいですよね」と、つかの間の休暇は充実のうちに終った。後半戦最初の登板地が、「杜(もり)の都・仙台」であったのも、何かの縁かもしれない。七夕に短冊をしたため願いを託すことの由来は、「織姫が織物をするのが得意で、技芸や手習いの上達を願ったものが元」だという。抜群の制球力で、新人選手トップの6勝をここまでおさめている多田野。次回は彼の技芸ともいえるその制球力の回復と共に、杜の都で手ごたえをつかんだ多田野の好投を願おう。

■多田野投手 <5回、打者25、球数83、安打9、四球2、三振1、失点6、自責点6>

「調子自体は悪くなかったのですが、コントロールが思うように定まらなかったことが、投球を旨く組み立てられなかった原因です。何とか試合の中で修正しようと試みましたが、最後まで出来ませんでした。次回登板まで、しっかり調整をしようと思います。」

■梨田語録

「3点先行しながら、2回2死からのE鉄平の3ランは効いたね…。微妙な感じ(フェアかファール)の本塁打だったけれど、抗議しても判定は変わらないからね…。あの回を0で抑えていれば、その後の多田野の投球内容も変わったかもしれない…。ただ今日は、ストレートもシュート回転して、球にキレもなかった。久々に出場したスレッジは初回の中飛は良い感じで振れたと思います。2週間以上実戦から遠ざかっているとはいえ、本音を言わせてもらえば早く結果を出して欲しいですね。3回無死満塁のチャンスを生かせなかったのが、今日の勝負の分れ目だったかな…。稲葉・ダルビッシュが居ないけれども、チーム全員で2人の穴を埋めていくしかない!!糸井・陽などに当りが出てきた明るい材料もあるし、若手選手がこのチャンスの中で、自分の役割、責任を感じてくれればと期待しています!!」

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