2008.08.04 MON
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
2
0
0
2
0
1
1
0
0
0
0
2
0
0
0
0
R
H
6
15
2
9

■広報レポート <原点>

 8月のこの時期、選手間の話題は甲子園大会一色になる。自分の出身校に声援をおくるだけでなく、出身地代表校の動向を追ったり、北海道代表チームの活躍に会話は弾む。ナイターだとホテル出発の30分程前に野手ミーティングが始まり、早い選手は開始の更に30分前から対戦投手のビデオチェックをするのだが、テレビから流れる甲子園の試合が白熱していたりすると、おのずと集まりは遅くなる。みんな、自らが過ごした高校での青春時代を思い返しているのかもしれない。そこには利害関係や損得勘定など何もなく、仲間と純粋に勝利だけを目指していた日々が映し出されているに違いない。

 ファイターズ先発・武田勝の出身校、関東一高が今日の甲子園大会で勝利をおさめた。「勇気をもらった」と母校の活躍から刺激を受け、左腕は5回を何とか2失点にしのいだ。「ランナーを気にし過ぎたり、集中力を欠いた場面があったのはいけない。ホームランを浴びリズムを崩してしまった」と中島の一発を悔やんだが、本塁打以外はすべて単打に抑えた粘りの投球が、6回の勝ち越し点につながった。

 その勝ち越し点に貢献したのが、母校・常総学院高が武田勝の関東一高に敗れた金子誠だった。フェルナンデスのエラーで1点を入れたあとの貴重な追加点は金子の犠牲フライがもたらした。「最低限の仕事」と本人は謙そんしたが、今シーズンここまで、対ファイターズホーム無敗の勢いに乗るイーグルスの流れを止めた一打になった。「どうしても常総で野球がしたくて、実家のある千葉県から一般入試を受けに行きました」というほど、思い入れのある母校の敗戦が発奮材料となったのかもしれない。

 チームワークを重んじ、勝利のために与えられた仕事を精一杯こなす…高校野球の精神はファイターズの戦いにも通じている。ちなみに今日、2安打の大活躍を見せ初のヒーローインタビューを経験した糸井の親戚は、兵庫・報徳学園高主将として甲子園で活躍中だ。

■武田勝投手 <5回、打者22、球数73、安打7、三振2、失点2、自責点2> 

「あのホームラン(E中島)で、すっかりリズムを崩されてしまって、申し訳ない気持ちです。ランナーを気にし過ぎて投げ急ぎ、集中力が途切れてしまいました。まだ試合が終っていないので、勝利を信じて声援を送るだけです。」

■梨田語録

「15安打?そんなに打った感じはなかったけどね。今日は誕生日(梨田監督)で記者の皆さんにケーキを頂いたり、本当にありがとうございました!!野村監督からも最高のプレゼントを頂きましたね!!(笑)チーム全員それぞれが皆、持ち味を存分に発揮してくれた試合でした!!良い誕生日でしたね!!F先発武田勝は苦しみながらも5回2失点、頑張ってくれたと思います。ただ5回E中島のソロ本塁打は仕方ないとしても、次打者渡辺直に打たれた安打はね…球が高かったかな…。打線も1・3番(森本・田中賢)はある程度固定できたとしても、それ以外はチームの状況、相手投手、選手の調子をみながら、打線の組み替えをせざるを得ません…。残り44試合!!先のことは余り考えず、1試合1試合、集中してファイターズらしい試合をするのみです!!」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート