2008.08.05 TUE
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■広報レポート <我らが道をゆく>

 8月上旬は東北全6県で、長い伝統を持つお祭りが行なわれる時期だ。中でも「青森ねぶた祭り」は全国的に有名。誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。「青森のねぶたがすべてじゃないですよ。弘前のねぷた祭りを知っていますか?」と、弘前出身の工藤が尋ねてきた。「BUじゃなくて、PUなんです。県外の人はあまり聞かないでしょうが、かなりの賑わいをみせる、大きな祭りです。」 工藤は、自慢げだった。調べてみると、青森県(津軽地方)では「ねぶた」や「ねぷた」と名のつく祭りが何と41もある。郷土の誇りや伝統を「夏祭り」に感じることは、北海道では多くない。道内各地には無論、誇るべきアイヌ先住民族文化があるが、夏祭り文化に馴染みが薄いのは和人の定住時期に他県との差があるのが要因のひとつかもしれない。

 7対2という大差での勝利の割には、決して大味な内容ではなかった。相手のミスを確実に得点に結びつけたり、四球で出たランナーを効率よくホームへ還した。また、先発のスウィーニーは結果として6回を2失点に抑えたが、7安打3四球を許し、再三の苦しい場面を何とか乗り切った。「バックが本当に良く盛り立ててくれた」(スウィーニー)ように好守が随所で光った。チャンスにワッショイで一気に得点を重ねる、派手なお祭り野球はファイターズに出来ない業だ。チーム本塁打も52で依然、リーグ最下位。今カード初戦のように空中戦になれば、勝てない。しかし、「気づけばファイターズが勝っている」とイーグルス・野村監督が評したように、細かな作業を皆が堅実にこなす「らしい」戦い方で連勝できたのは、今後へ何よりの好材料だ。

 全国に名の知れた稲葉、ダルビッシュが抜けても、ファイターズの取り組みは変わらない。まだ注目度は高くないが、潜在能力の高さではチーム随一である、糸井の活躍が際立ってきた。今日も先制ホームランに、俊足を生かした2塁打。彼の強肩は、相手走者がタッチアップを試みるのを躊躇させた。常に話題になる「ねぶた」のような選手ばかりじゃなく、負けず劣らずの立派な祭り、「ねぷた」のような選手がファイターズにはたくさんいる。お祭り野球に縁遠くとも、他球団にない独自の味を出していくのが、3連覇へのカギだ。北海道日本ハムファイターズの伝統はまだ浅いが、結束力は深い。ちょっと忘れかけていた戦い方を、祭りで沸き返る東北で取り戻した。

■スウィーニー投手 <6回、打者27、球数119、安打7、三振2、四球3、失点2、自責点2>

「調子は悪くなかったですが、序盤で野手陣が点を取ってくれたことが、自分にとっても追い風になりました。また、再三バックが好守で盛り立ててくれたことは大きかった。仲間に感謝です。」

■梨田語録

「2回糸井の先制2ランはチェンジアップだと思いますが、本当に上手く振り抜いてくれました。その後も効率良く追加点が取れたし、良い感じの試合運びだったと思います。この後間が空くので、武田久・MICHEALも投入しましたが、7回宮西が3人でテンポ良く抑えてくれたのが大きかったですね。また、ピンチをバックが再三好守備で切り抜けるファイターズ野球だったと思いまよ!!特に4回、2点取られた後のピンチを、田中賢の好守が楽天に傾きかけた流れをせき止めましたね!!今日先発のスウィーニーは先頭打者を出しすぎ!球数も多くなるし…。その点を次回は注意して欲しいですね。もともとゲームをつくる能力に関しては信頼していますから。今日で9勝目!!自主トレ・キャンプを通して頑張った成果が出てますね!!当初は先発かロングリリーフかという状況から、自ら勝ち取った先発で充分こちらの期待に応えてくれています!!この好調さを是非最後まで維持して15勝位して欲しいですね!!ガンガン打って勝つチームスタイルでは無いので、少ないチャンスをものにしたり、相手のミスや好守で競り勝つ、それが今のファイターズの勝ちパターンだと思います!!」

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