2008.08.10 SUN
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■広報レポート <ここから、どうする>

 なすすべもないまま、試合がライオンズの一方的な展開のうちに終了した。11連戦最初のゲーム、しかも首位チームとの直接対決だけに何とかスムーズに滑り出したかったが・・温室状態の西武ドームで、流れる汗をぬぐうだけが精一杯だった。

 先発の多田野は中6日のマウンドで、休養は十分だった。しかし、前回からの悪い流れを断ち切れず、納得のいく結果が出ない登板が続く。厚澤コーチは、「ここ2試合、真っ直ぐにいつものキレがない」と彼の状態を評したが、2日前のブルペン調整では決して内容は悪くなかった。「ボール自体に手ごたえはあるのですが・・」と多田野が話すように、球質そのものよりも、今シーズン14試合目の登板で対戦チームが多田野の傾向を研究し始めてきたともいえる。「初球を狙われていた」との言葉通り、相手の攻め方に一定の決め事がなされている。逆の発想をすれば、彼が今後ファイターズの中心投手の一人に成長していくために、必要不可欠な過程をふんでいるともいえるだろう。研究され、研究し返す・・皆が通ってきた道を歩んでいるだけのことだ。苦しみから何かを見つけ、一皮むけることを期待したい。

 一方の打線も、緩急織り交ぜた帆足の絶妙な投球に全く歯が立たなかった。奪ったヒットはたったの5。稲葉、ケガが癒えていないスレッジを欠いているとはいえ、あまりに寂しい内容だ。今夜、チームで唯一ヒットでの打点をあげた金子誠の言葉が印象的だった。「相手にいくら点差をつけられても、ファイターズらしい攻撃をすることが大事だと思う。」 ファイターズらしさとは、自分ひとりで何かを成そうとするのではなく、次へ託す、仲間を信じて自分の役割に徹することを意味するのだろう。

 ライオンズとは、チーム本塁打で倍以上の差がある。戦い方を真似る必要はない。首位との差を縮める唯一の方法は、一喜一憂せずファイターズの野球をかたくなに継続することに尽きる。大敗から何かを見出すことが出来れば、今日の試合も意味あるものになると信じたい。

■多田野投手 <5回、打者26、球数92、安打9、三振3、四球2、失点7、自責点7>

「初球を旨く狙われて、そこをしっかり抑えることが出来なかったのが失点の原因です。ボール自体の手ごたえが決して悪くなかったのですが…。」

■梨田語録

「オリンピックでダルビッシュ、稲葉が抜け、多田野に期待しましたが、今日はコントロールが甘くボールも高かったですし、満塁ホームランが効きました。ここ何試合かは失点が多いのが気になります。打線も稲葉が抜け、スレッジの足がまだ完全じゃないので、得点能力が弱くなっているので大量失点はきついですね。二人が帰って来るまで全員でつなぐ野球で頑張ります。」

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