2008.08.13 WED
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■広報レポート <変わる勇気>

先制タイムリーを放つ小田選手

 悔しさをバットにすり込むように、小田はゲームセット後もベンチに座ったまま打席での構えを繰り返した。グリンの粘投を勝利に結びつけることなく4連敗。初回に幸先よく先制タイムリーを放ち、7回にも左翼線二塁打でチャンスメイクした小田だったが9回は先頭で二塁ゴロに倒れたこともあり「もう一本、欲しかったですね」と唇をかみしめた。

 4月24日のオリックス戦で復活のサヨナラアーチを放つ活躍があり、稲葉が北京オリンピック出場で抜けた穴を埋めるべくクリーンアップの一角を占めている。お気づきの方は多いだろうが、今年のフォームはマリーンズの福浦選手と瓜二つ。「もともとタイミングの取り方を参考にしたいと思っていた」という小田に、マリーンズ出身の大村2軍打撃コーチが橋渡し役となって1月に合同自主トレを行い直接アドバイスをもらった。「幕張で食事をして深夜になったんですけれど、福浦さんは練習すると言ってマリンスタジアムに戻っていきました。それほどの人ですから。あの時の貴重な一言ひとことを無駄にしたくない一心で僕もプレーしています」と小田は言い切る。

 そうは言いながら自分らしさも見失っていない。福浦選手のように完全に寝かせて構えていたバットを夏場に来て幾分立て気味にマイナーチェンジしている。「長いシーズン、同じことをしていても通じないですから」。この試合、チームは変化球狙いでバファローズ小松投手攻略を図ったが手を焼き続けた。思い切ってトライしなければ変わらない―。現状打破のキーワードは小田の言葉がすべてかも知れない。

■グリン投手 <8回1/3、打者30、球数106、安打6、三振2、四球1、失点3、自責点3>

8回1/3を投げ、3失点

「ベストは尽くしました。9回、最後は疲れが出てしまい、梨田監督がマウンドに来たとき、正直に腕が張ってきたと申し出ました。これは昨年もあったことなので、ケガの類いではありませんし、次回の登板に影響するようなこともありません。10日以上登板間隔があいた時期が数度あったので、スタミナを維持するのに苦労しました。開幕当初はダルビッシュに次ぐ先発2番手であったので、彼が不在の間は自分が引っ張っていくくらいの気持ちを持ち、任された仕事をしっかりこなしていきます。」

■梨田語録

先制のホームを踏んだ工藤選手を迎える梨田監督

「F先発グリンは久々の登板にしては力のこもった投球でゲームをつくってくれたと思います。9回球数も100球を越えて、多少握力も落ちてきたみたいなので、継投策を決断しました。Bs小松に対して、チャンスは充分にあったと思いますが、最終的にはボール球を振らされ、緩急をつけた投球にやられてしまいましたね…。粘り強い野球は出来ていると思いますよ!森本の気迫溢れるヘッドスライディングなど、選手の気持ちは切れてないし、大事なのは何と言っても気持ちの切り替えですね!!」

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