2008.08.16 SAT
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■広報レポート <流れが変わった>

 6連敗が重くのしかかる疲労困憊の試合後、昨日、羽田の宿に到着したのが午後10時過ぎ。今朝は午前10時30分発福岡行きに乗ったものの、九州地方を襲った豪雨のため機体は大きく揺れ、到着も大幅に遅れた。ホテルチェックインのあと慌しく身支度をし、球場へ。何もかもが、沈滞ムードのファイターズにとって向い風に思えた。うまくいかないときは、こんなものなのだと・・・

 昨年10月2日以来の1軍マウンドに立った八木が、気迫溢れる投球で、その流れを見事に断ち切った。

 肩の違和感もあり、2006年の活躍が忘れ去られるほど、昨年は大不振に陥った八木。今年に入ってからも本来の投球を思い出せず、春のキャンプは屈辱の2軍スタートだった。ファームで時折、新人王獲得の片鱗を見せるような小気味良いピッチングを見せるのだが、長続きしない。いまひとつ安定感を欠く投球内容に、1軍の先発ローテーションが手薄になっても彼の名前は首脳陣の候補者リストに浮かんでは消えた。満を持して挑んだ、今日のマウンド。「気迫が伝わってくるよ、今日の八木からは。躍動感がある」と語った厚澤ピッチングコーチは、祈るような顔をした。八木本人にとっても、復活をかけた登板と連敗ストップの重責が重なり、かなりのプレッシャーであったことは容易に想像できる。「1年近く1軍で投げていなかったので、感覚が心配でしたが、試合に自然に入り込んでいけたし、いいプレッシャーの中で投げることができました」と、登板後は入念に肩の治療をしながら八木は安堵の表情を見せた。「とにかくチームの勝利に貢献したい。」 今までの悔しさをしっかり取り返すことを誓った彼には、一気にファイターズのムードを変える活躍が期待される。

 久しくつながりを欠いていた打線も、今日はうまく機能した。中でも、不振にあえいでいたボッツが、2日連続の2安打。ついに本領を発揮しはじめたか。先日、森本からもらった貴重なアドバイスが、自信を取り戻すきっかけとなったようだ。「ここにきて、ようやく日本の生活に慣れてきた。気分も爽快で、毎日が楽しい」と、表情もずい分明るくなった。八木と共に、シーズン残り約1ヵ月半のキーマンとなれる可能性も出てきた。

 連敗は止まった。選手は、誰一人優勝の二文字を忘れていない。眠っていた二人のプレーヤーが目を覚ました効果は、チーム全体に波及するはずだ。激しく降り続いていた雨は、球場を出るとすっかり止んでいた。

■八木投手 <5回2/3、打者24、球数94、安打7、四球1、失点1、自責点1>

「ファームにいたときから、調子は上向きでした。しかし、1年ちかく1軍で投げていないブランクがどう影響してくるか、感覚が取り戻せるかだけが心配だったのですが、自然にゲームに入っていくことが出来ました。連敗ストップもかかっいましたので、いいプレッシャーの中で投げることが出来たと思います。前半から丁寧にいこうと心がけたのが、よかったともいえます。」

■梨田語録

「先発八木が本当に良く投げてくれました!!5回2/3、さすがに最後はちょっとスタミナ切れかな…?。決して速くは無い球を、如何に速く見せるかの術を彼は充分みせてくれましたね。後半戦の大切なこの時期に『良く間に合ってくれた!!』と思いますし、心強い限りです!!中嶋コーチも守備の要として終盤出場し、チームも生き返ったのかな???(笑)。ボッツの打撃も上昇傾向ですし、久しぶりの勝利ですが、なにか3年ぶり位に勝った気がします(笑)。連敗中も選手達は毎試合必死でしたが、なかなか結果が伴わず苦しかったと思います。ただこれに浮かれずまた明日!!明日!!ですね!!」

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