2008.08.19 TUE
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■広報レポート <復活>

 大柄な二人がお立ち台に上がると大きな壁のように立ちはだかった。ヒーローインタビューは6月3日以来、9試合ぶりの4勝目を飾ったグリンと先制犠牲フライに特大の3号ソロで援護したボッツを選んだ。チームの誰もが活躍を期待した投打の助っ人が、いつまでも鳴り止まない歓声に興奮を抑えきれない様子で何度もスタンドに手を振った。

 このところ日本の野球に順応の兆しを見せていたボッツはもちろんのこと、グリンの復活はこの先のシーズンを見据えると本当に大きい。「昨夜完封したブライアン(スウィーニー)もそうだし、八木や(武田)勝もいいピッチングをしていた。勝ち負けは運が伴うけれど、そうも言ってられないと思ってマウンドに向かったんだ。」マリーンズ打線を7回わずか5安打、無失点に封じ込めて運が自分に向くように仕向けた。

 図らずも外国人デーとなったが、日ごろの結束力を見ればこんな日がいつ来てもおかしくはなかった。今月上旬には都内でMICHEALとスウィーニー、山中通訳も交えて「カラオケ」に初挑戦。グリンがBon Joviを熱唱して宴を締めくくり、みなでストレスを発散した。ダルビッシュの丸刈りが北京から伝わってくると「俺たちもやろうか」と冗談を飛ばし合う。先発2人は早上がりの日には必ずと言っていいくらい球団関係者に電話を入れ、逐一戦況を聞いてくるほどチーム愛にあふれている。

 2連勝で2位のホークスに0・5ゲーム差と肉薄した。6連敗で一時はどん底を見たファイターズだが、この日のヒーローたちが脅威の壁となって相手の前に立ちはだかるようだと再び上昇気流をつかむ可能性は十分だ。

■グリン投手 <7回、打者24、球数80、安打5、三振3、四球1、失点0、自責点0>

「過去数登板、もう少しのところで勝利に貢献できない悔しさを、何とか晴らそうと初回からどんどん行きました。自分の頭の中には、いかに勝ちに結びつける投球をするかだけしかありませんでした。今日は真っ直ぐに伸びがあり、手ごたえを感じながら投球できたので、他の球種も生かすことが出来たと思います。」

■梨田語録

「広島戦以来かなぁ…今日のグリンは先頭打者を出すものの、その後は丁寧に球を低めに集め、併殺で切り抜けてくれたね!武田久・MICHEALは4~5点差があっても使うつもりでした。投手が抑え、打者がチャンスに打って加点する良い展開の試合運びでしたね!!グリンの投球内容はとても13敗しているとは思えないほど、安定していました。腕をしっかり振り、特にツーシム系の球が良かったと思います。また自軍のミスに対してもかっかせず非常に冷静でしたね。オールスター明けの投球内容は全然悪くなく、彼本来の持ち味が出てきましたね。2試合連続での零封(継投含む)は昨日のスウィーニーに刺激されたのかな!?ボッツもようやく調子が上がってきて、相手にも警戒されるまで状態が上向きなのは今後楽しみですね!!投手が抑え少ないチャンスを確実にものにするファイターズらしい野球でした!!」

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